【不登校学習支援】コロナ禍における「五月病」と不登校・ひきこもり
管理者用【目次】
今年のゴールデンウィークも緊急事態宣言の中、とうとう終わってしまいましたが、中学・高校生の皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。
長期休暇、大型連休が明けると、人により程度の差はあるものの、なかなか勉強に集中できない、朝起きられない、通学したくない、気が滅入る、落ち込む、疲れやすく体がいつもだるい、眠いなど、五月病と言われる症状が出ている人も少なからずいるのではないでしょうか。
おまけに今年のGWはコロナ禍での連休を過ごすことになったので、去年のGWに引き続き、結果的に自宅でだらだら過ごさざるをえなくなり、気がつけば連休が終わってしまったという人も多いと思います。
またGWが明けてから都立高校はオンラインでの授業となりました。GWが明けてからも先週いっぱいは自宅で過ごされたため、生活にメリハリがつかず、そのまま今週から登校による対面授業に突入して体調を崩したという高校生も少なからずいらっしゃることでしょう。
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一般的には、中学・高校に入学したばかりの新1年生は、新しい環境への適応ストレスのために、五月病にかかりやすい状況にあると言えます。難関入試を突破して中高一貫校に入学したばかりの中学1年生で、五月病に陥るケースも増えている印象があります。
ましてやコロナ禍の中で短縮授業や分散登校など変則的な日程で、新しい環境に適応するゆとりもないままに新しい学校生活を続けざるを得なくなり、すでに心身の疲労がピークに達してしまった人もいらっしゃるようです。
昨年も一斉休校が明けて6月から登校が再開したものの、不登校気味になり、そのまま学校に行けなくなってしまったという中1や高1の生徒さんがいらっしゃいました。
高校生の場合は出席日数が不足して留年せざるを得なくなったという人も増えました。
つまり新1年生にとってはコロナ禍のせいで例年の五月病以上の負荷が心身にかかってしまったといえます。
ところで、そもそも「五月病」とはどのような状態を指すのでしょうか。以下で簡単にご説明したいと思います。
3.適応障害としての「五月病」について
こうした新しい環境への適応ストレスによって生じる五月病は、医学的には適応障害(AD)と診断される症状を呈しています。
適応障害とは、はっきりと確認できるストレス因子によって著しい苦痛や機能の障害が生じており、そのストレス因子が取り除かれると、そうした症状が消失するという特徴の精神障害の一種です。
適応障害としての五月病の症状としては以下のようなものが挙げられます。
①なんとなく気持が滅入る、落ち込む
②疲れやすい
③勉強に集中できない
④眠れない
⑤朝起きられない
⑥食欲不振
⑦下痢・腹痛
⑧めまい
⑨不安感に伴う動悸
⑩人との接触を避け、ひきこもりがちになる
ストレス因子が学業や同級生との人間関係、そして部活動など、学校生活に関係する場合は、当然ながらそれらを取り除けば適応障害は回復に向かいます。このため、不登校になってから体調が回復していくという児童生徒も少なくなく、周囲の大人は登校を促し始めてしまうこともあるわけです。
しかし、そのようにして登校を再開したとたんに体調不良を訴え始め、不登校がぶり返してしまうことはけっして珍しいことではないのです。
4.五月病から不登校に発展することも
五月病になると、情緒的な障害が生じ、抑うつや不安を伴うことも多いとされています。児童生徒の「五月病」は先程触れたように学校生活がストレス因子になっていることが非常に多いのが現実なのです。児童生徒の「五月病」は、学校生活への適応に障害を来たしているものであると理解していいでしょう。
このため、同級生・教師からの電話やメールなどの対人接触についても避けるようになり、過度になるとひきこもりのような状態に陥ることもあります。
学校生活や学業にも支障を来たすようになり、生活機能の低下や、学力・成績の低下を招く場合もあります。
また、それだけにとどまらず、激しい意欲低下によって就学そのものが困難になってしまうこともあるので、注意が必要です。
適応障害は、ストレス因子の除去によって消失し、自然に軽快することもありますが、中学や高校に通学している以上、学校生活や学業、新しい人間関係などにおけるストレス因子を除去することは、通学することをやめて学校での人間関係を遮断でもしない限り、およそ不可能だといえます。
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5.中学・高校新1年生へのメンタルケア
ストレス因子そのものを除去できないとすれば、ストレスを失くすのではなく、軽減したり散らしたりするしかありません。
中学・高校受験などによって、大きく環境が変化してしまったという生徒の場合は、かつての環境での親友、旧友に積極的に会って話をするということでもいいようです。
また栄養のバランスが崩れて、ストレスが強化されている可能性もあるので、ビタミンC、カルシウムなどを積極的に摂取するよう心掛けてください。
ビタミンCは、気分がイライラしたり焦ったりすると大量に消費されると言われていますし、カルシウムは、興奮を鎮め、神経の伝達を保持する働きがあるとされています。
6.五月病を克服したあとに待ち受ける試練
ゴールデンウィーク明けの五月病というハードルを何とか乗り越えたとしても、中学・高校の新1年生には、六月病という次なる試練、ハードルが待ち構えています。
5月下旬あたりから、年度最初の定期試験が実施されることが多く、不登校が急激に増えだす時期も6月初旬以降となります。
また学校によりますがこの時期には、体育祭・運動会などの行事も実施されることが多くなっており、はじめての大きな学校行事日程が重なってくることになるわけです。
特に、入学後はじめて定期試験の結果が自らの想定外の、はなはだ不本意な結果であったような場合、その事実を受け止めることができず、その後の学習意欲が大幅に低下し、それまで抱かなかった自己否定的な感情を抱くようになっていく可能性があります。
そして、そのまま不調につながり、うつ病にまで発展することもあるのです。
7.夏にかけて訪れる「六月病」という大きな危機
この六月病という危機は、中学・高校の新1年生にとっては、最初の大きな山場を迎えると言えそうです。
五月病を乗り越えたらそれで終わりもう安心ということではなく、定期試験が実施される5月下旬~6月初旬あたりまでは六月病のリスクがピークを迎える期間であり、新1年生にとって要注意の時期であり最大の難所であると言えます。
そして思春期の場合、疲労の蓄積によって自律神経のバランスを崩して起立性調節障害(OD)を発症する可能性も出てきます。
この起立性調節障害は発症すると、一般に気温の上昇により症状が悪化することが知られています。
5月下旬あたりから夏にかけての時期は気温が急激に上昇し始めるため、こちらについても十分な注意が必要です。
◆起立性調節障害(OD)と不登校①~⑨まとめ にしおぎブログ
8.にしおぎ学院は《不登校学習支援》専門の個別指導塾です
にしおぎ学院は、不登校対応を専門に特化した学習・受験指導を行っている、東京都杉並区の個別指導塾です。
都立新宿山吹高校や都立チャレンジスクールなどへの進学を目指している不登校の中学生、そして中学時に不登校・ひきこもりを経験している通信制高校やチャレンジスクールの高校生・既卒生を対象に、中学の学び直しから高校・大学受験指導までを行っています。
にしおぎ学院では、不登校・ひきこもり経験のある中学生、高校生、高校既卒生への個別対応に万全を期すために、1部屋1名・1対1の完全個別指導を徹底させています。
にしおぎ学院の個別指導は、個別ブースで仕切りを作った集団型の個別指導ではありません。にしおぎ学院では、生徒ひとりひとりのパーソナルスペースとプライバシーを大切に考えています。
また、入塾をご希望の方にはおひとりおひとり個別で無料教育相談を行い、不登校・ひきこもりの経緯・現状についての正確な把握に努めています。
無料教育相談は完全予約制とさせていただいておりますので、必ず事前にお申し込みください。
お申し込みの際には無料教育相談フォームをご利用ください。
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