【不登校 大学受験】不登校経験のある親子にとっての受験シーズン
管理者用
不登校経験のある生徒にとっての受験シーズン
不登校経験のある中3生、高3生、そして浪人生にとって、受験シーズンは心身ともに相当な負荷がかかります。そして生徒本人だけでなく、周囲のご家族、特に親御様にとってもご心労が絶えないことだと思います。
大学入学共通テスト終了後、私立大学の個別入試が順次実施されており、中には4日連続で受験をされているという生徒も少なくありません。
コロナ禍のため、これまでオンラインで個別指導を受けてきたという生徒も私たちの塾では少なくありません。また、模擬試験も会場で受験する機会がほとんどないまま、受験本番を迎えてしまったという生徒が多いのも実情です。
場慣れの機会がないままに、いきなり大人数の教室で長時間にわたり試験問題に向き合い続けるのは、とりわけ不登校・ひきこもりの経験者にしてみれば、本当に大変なことなのです。
精神状態をフラットに保つことが何より大切です
私たちが受験生に毎回申し上げていることは、とにかく精神状態をフラットに保ち、淡々と試験に取り組んでいくということです。
受験シーズンが長引くにつれ、合否結果が次々に発表されていくことになります。
いうまでもなく、不合格という現実にも直面せざるを得なくなるでしょう。しかしながら、そんな中でも目の前の別の大学の入試にも取り組まねば鳴らないわけです。
私たちの塾では、入試本番の1~2ヶ月前から、このような状況でのシュミレーションをイメージトレーニングを繰り返すことによって生徒たちに行ってもらうようにしています。
しかしすべての生徒がこのイメージトレーニングを真剣にやってくれるわけではありません。特に、ふだん成績優秀な生徒ほど、強い正常性バイアスが働いてしまうようです。
親御様が動揺し感情的になると子どもに伝わります
受験シーズンの中で不合格の発表があったときに、生徒本人以上に親御様が動揺し、場合によっては取り乱してしまうということが、例年ございます。泣きわめくなどということは、もってのほかのことです。親でも子でもあってはならないことです。とにかく落ち着いて冷静になってください。
このことによって、生徒は「これは大変なことだ」と再認識することになってしまい、それまで抑え込んでいた不安や恐怖が一気に噴出してしまうことになりかねません。
一度こうなってしまうと、入試を受けるどころではなくなってしまいます。
先述したイメージトレーニングによるシュミレーションは、親御様におかれても是非していただければと考えています。親が個々を乱して感情的な言動や態度を子どもに対して取ってしまうと、その後の受験そのものが台無しになってしまう危険性も出てきます。
親子でフラットな精神状態を保つことが求められるのです。
ネガティブな言動は絶対に避けてください
受験生の不安や恐怖を助長しないために、もうひとつ大切なことがあります。
生徒本人、そしてご家族には否定的な言動は絶対に避けていただきたいということです。
よくある言動を挙げると次のようなものです。
・やっぱりダメかもしれない
・もうこれ以上は無理だ
・大学にはどこにも受からないかもしれない(全部落ちるかもしれない)
・勉強がぜんぜん足りてなかった
・この大学に落ちたのだからあの大学にも受かるわけがない
・そもそも実力がなくて、受かるわけのない大学を受け続けることには意味がない
・勉強したところが入試にまったく出ていない、解ける気がしない
これらは、私たちが例年耳にする典型的な否定的な言動です。このようなネガティブな言動を繰り返していると、いうまでもなく負の連鎖に陥ることになります。そして私たちが静止しても、もはや頭の中でこの負の連鎖は止まらなくなるのです。
とにかく、本人はもとより周囲の人たちも絶対に口にしないことです。
「さっさと受かって終わらせよう」と思わないほうがいい
最後になりますが、受験シーズン中はスケジュールを淡々とこなしていくことが大切です。
そして、あまり先のことや結果のことを考えないで、目の前のことをひとつひとつ片付けていくという感覚を持ち続けることが何より大切なのです。
これも例年よくあるパターンなのですが、ストレス耐性の弱い生徒ほど「さっさと受かって入試を終わらせたい」と思いがちのようです。しかし、この思いがやがて焦りに繋がっていくのです。
私たちはとにかく1ヶ月なら1ヶ月は受験シーズンと捉えて、スケジュールをこなしていくことの重要性を強調しているのです。
すぐに結果を出そうとして次々に不合格になっていった場合、さらに早く結果を出さねばと焦り始め、激しい焦燥感に苛まれることになります。この精神状態に一度陥ってしまうと、あっという間に何も手に付かなくなって、冷静に物事を判断することも難しくなってしまいます。
受験シーズンは長丁場になるということ、そして結果を焦らないということ、スケジュールを淡々とこなして目の前のことだけに集中すること、これらのことをしっかりとご留意いただき、最後の最後まであきらめずに、そして投げ出さずに入試に取り組んでいただけることを切に願っています。
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