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不登校
2016/01/12

不登校・ひきこもりとネット依存③

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深夜のネットゲームで発育が阻害される

前回の記事では、ネット依存が慢性化・長期化している場合、身体に対して多大の悪影響が出ることについて触れました。

今回は、ネット依存による発育不良について言及しておきたいと思います。

ネット依存が長期化すると、欠食や偏食、睡眠不足が常態化することにより体力が大幅に低下する危険性がありますが、成長期にネット依存に陥っている場合、事態はさらに深刻になります。身体が成長し大人の体になろうとする時期に、栄養不足や運動不足、睡眠不足が重なっているいるわけですから、当然ながら発育が大きく阻害されることになります。

発育を促進する成長ホルモンは熟睡すると分泌量が増え、さらに言えば成長ホルモンが最も分泌される時間帯は夜10時~12時頃であるとされています。ネット依存の状態になっている場合、就寝時刻が夜12時以降となり、成長ホルモンが最も分泌される時間帯には起きていることになるため、筋肉や骨の生成が阻害されていることを意味します。

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ネット依存の慢性化により骨はもろくなる

筋肉が形成されないため、筋力は低下します。また、骨がもろくなるため、骨密度が低下し骨粗しょう症に近い状態になりますし、深夜の時間帯に長時間前かがみの姿勢で過ごしていることもあり、猫背になり背骨が湾曲してきます。

正常な睡眠サイクルでは、日光を浴びると、眠りを誘導するメラトニンの分泌量が抑制され、太陽が沈み暗くなるとメラトニンの分泌量が増え、眠気を誘います。

またメラトニンは成長ホルモンの分泌を促進する作用があり、メラトニンの分泌量が多ければ熟睡しやすくなり、成長ホルモンの分泌量も増えます。ネット依存の常態化により、正常な睡眠サイクルが阻害された場合、メラトニンや成長ホルモンの分泌サイクルも乱れることになり、結果的に成長期の発育に深刻な影響を及ぼすことになってしまうのです。

日光を十分に浴びる午前午後の時間帯に眠りにつき、夜通し起きているという生活は、成長期の発育にプラスに働く要素は全くないと言ってよいでしょうし、不登校が長期化してネット依存が習慣化してしているケースは非常に危険であると言わざるを得ません。

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極端な目標を立てるのではなく、正午前には起床を

以前のブログ記事でも言及しましたが、いきなり早朝に起こしても反動ですぐにもとの状態に戻ってしまう可能性も高いので、極端な生活目標を立てるのではなく、午前中、あるいはせめて正午前には起床するという緩やかなルールを課して、少しずつでも日中に起きて活動するような生活サイクルを作っていく必要があります。日中に起きて活動しなければ、乱れた睡眠サイクルを治していくことは難しいと思いますし、散歩や外出の機会を増やすことで、できるだけ日中に体を動かすことが求められます。

かつてネット依存で不登校になって昼夜逆転し、塾に来る以外に外出も運動も全くしなくなっていた中3男子がいたのですが、この生徒はある日、家の中でつまずいて骨折してしまい、塾を長期間休塾することになってしまいました。

こうしたしたことが、高齢者ではなく中学生の身に起こっているわけですので、事実として深刻に受け止めなければならないと考えています。ネット依存の結果として長期化する不登校は、成長期の発育を阻害し、健康を著しく害し、そして蝕んでいくのです。

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