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不登校
2016/01/23

不登校・ひきこもりとネット依存⑤

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発達障害とネット依存

これまでの記事では、ネットゲームへの依存によりもたらされる、身体の健康、発育、そして精神への悪影響について述べてきました。深夜の時間帯にヒートアップするネットゲームに明け方まで熱中してしまうことによって、夜型の生活が習慣化し、不登校やひきこもりに発展していく危険性についても言及してきました。

今回の記事では、発達障害のある人がネットゲームにはまりやすい傾向にあり、ネット依存になった場合に朝起きられなくなり、やがて学校や勉強はそっちのけになって没頭し、不登校・ひきこもりが長期化し、ネットが生活の中心を占めるようになる危険性について触れてみたいと思います。

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発達障害の特性①対人コミュニケーションが苦手

発達障害のある人は、対人関係が苦手であるという特性があり、対人トラブルを起こしやすいとも言われ、空気が読めず孤立しやすいため、リアルの友だちができにくく、つらくさびしい思いをしたりします。そのつらい思いが募るあまり、ネットゲームにはまってしまうきっかけになることがあるのです。

発達障害の人は、自分の思っていることを的確に相手に伝えられず、他人の言っていることをうまく理解できないという特性を持っています。このため、対人関係においてしばしばトラブルを起こすことがあり、挫折感や無力感を強く感じてしまっている場合があります。

自分の身の回りの人たちが喜んだり楽しんだりしていることが分からないため、関心や楽しみを友だちと共有することも非常に苦手だと言われます。しかしネット上では、このように周りの空気を読まなくても画面上で状況が把握できるため、周囲に合わせることも容易になります。

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発達障害の特性②こだわりの強さ

発達障害の人のもう一つの特性は、物事へのこだわりの強さです。このこだわりの強さがネットに向けられた場合、無目的にネットをやり続けることになるわけです。

対人コミュニケーションが苦手であるという特性と、物事への強いこだわりを持ちやすいという特性が、ネット依存症、特にネットゲームへの依存に発展しやすいと考えられます。

これらのほか、発達障害がある人の中には、主体性が弱く、自力で自らの将来をイメージしたり、状況に対して判断を下したりすることが非常に苦手なケースがあります。

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発達障害の特性③想像力の欠如

発達障害における想像力特性、AD/HD(注意欠陥多動性障害)における衝動性などが関係していると考えられますが、発達障害のある人には、将来の道筋をイメージして、決断を下すことが非常に難しいのです。

こうした特性が、後先考えることなく無目的無制限にネットゲームをやり続けてしまう傾向に結びつきやすいとも言えるのではないでしょうか。

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ネット依存の生徒には学業成績が優秀だった人が少なくない

また発達障害のある人の中には、勉強が得意な人も少なくありません。記憶力のよさやこだわりの強さが勉強に生かされていると考えられますが、その点ではきわめて能力の高い生徒であるように見えてしまいます。ネット依存症の人の中には、もともと成績が優秀で学業面では何の問題がなかったという生徒も多く含まれていますが、ネットで重度の依存にいたるまで発達障害であることが見えにくくなっていることもあります。意外にも、ネット依存になっている生徒には、学業成績が優秀で勉強ができる子が多いのです。このことが事態の本質や程度の深刻さを見えにくくしてしまい、発見を遅らせてしまう要因にもなっているようです。

ストレス解消や暇つぶしで始めたネットゲームにはまり、気がついたら学校や勉強そっちのけで、四六時中ネットゲームをやらずにはでは生きていけないほどになってしまっていたということになりますが、発達障害⇒ネット(ゲーム)依存⇒不登校・ひきこもりという経路で進行していたと考えれば、それほど不自然なことではありません。

ネット依存の結果、不登校・ひきこもりが長期化している場合、発達障害の特性について考えてみる必要があると言えます。

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