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不登校
2016/02/03

不登校・ひきこもりと認知の歪みについて①

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不登校支援ブログ

不登校・ひきこもりと認知の歪みについて

不登校の中学・高校生の中には、うつ病や不安障害などが不登校・ひきこもりの原因となっている場合があります。こうした精神疾患の場合、気分や心をつらくさせるような考え方の癖があると考えられます。

また、こうした病気になる手前の段階においても、こうした考え方の癖が原因になり、つらい気分を生み出してしまうことがありますが、こうした考え方の癖には、特徴的なパターンがあると言われています。

そしてこれらを認知の歪みの代表的なパターンは10種類あるとされていますので、列挙してみたいと思います。

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認知の歪みの典型的な10パターンについて

①全か無か思考(2分割思考)

②過度な一般化

③心のフィルター(部分的焦点づけ)

④マイナス化思考

⑤結論の飛躍(早急な結論づけ)

⑥拡大解釈(過大評価)と過小評価

⑦感情的(情緒的)な決めつけ

⑧すべき思考

⑨レッテル貼り

⑩個人化(自己関連づけ)

このような認知の歪みにおいては、事実をそのままに捉えるのではなく、誤った推論を進めていくことで、歪んだ思考が浮かんできてしまうのです。これらを特定できるようになると、自分の思考に歪みが生じていないか、考え方に誤りがないか、ということについて少しずつではありますが自覚的になっていきます。

これら認知の歪みの典型10パターンについて、以下、簡単に触れておきます。

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①全か無か思考(2分割思考)

物事を判断するに際して、白か黒、全か無かで決めつけてしまうような、二者択一的な思考です。不登校・ひきこもりに陥っている生徒にも、こうした極端な思考が顕著にあらわれている場合があります。

②過度な一般化

一度だけの失敗や、たった一回の不快な出来事を、すべての物事に当てはめてしまい、個別事例を何の根拠もなく一般化してしまう思考法です。

③心のフィルター(部分的焦点づけ)

②に少し似ていますが、たった一つのよくないことにばかり気にするあまり、現実には1つくらいいいことがあるはずなのに、それには全く目が向けられなくなる思考法です。

④マイナス化思考

すべての出来事に対してマイナスの解釈をしてしまう思考法です。

⑤結論の飛躍(早急な結論づけ)

根拠もなく、自分にとって不利で悲観的な結論を出してしまう思考法です。

⑥拡大解釈(過大評価)と過小評価

自分の失敗や欠点・短小を過大に捉える一方で、成功体験や長所については過小評価する思考法で、この結果、自己評価が低くなり、惨めな気持になりやすくなります。

⑦感情的(情緒的)な決めつけ

理性的な判断に基づくのではなく、あくまで感情的に物事を判断して、結論を下してしまう思考法です。

⑧すべき思考

確たる根拠もなく「~すべきだ」「~でなければならない」と強く思い込み、自分のこうした思い込みを基準にして自らを追い詰め、過度の精神的重圧をかけてしまうという思考法です。一方で、この思い込みによる基準を他者に当てはめてしまった場合、この基準を満たさない他者に対して激しい憤りを感じることがあります。

⑨レッテル貼り

「②過度な一般化」の極端化したパターンであるとも言えますが、自らに対しては「自分はダメ人間だ」「オレは人間のクズだ」などというように、極端なレッテルを貼ってしまい、その逆に、他者の欠点・短所を極端に一般化して「冷淡な人間だ」「自分勝手なやつだ」などのレッテルを貼ってしまうこともあります。

⑩個人化(自己関連づけ)

よくないことがあると、自分に無関係だと分かっていても、すべて自分に関連づけて考えてしまい、すべてが自分のせいであるかのように思えてしまい、罪悪感で自分を責めさいなむことになります。

これらのような認知の歪みは、認知行動療法における知見に基づくものです。今後のブログ記事では、これらの認知の歪みが、不登校・ひきこもりの生徒に具体的にどのように現れていくのかについて、事例を挙げながら言及していく予定です。

また認知行動療法の知見についても、今後触れていきたいと考えていますが、イギリスやアメリカにおいては、認知行動療法がうつ病と不安障害の第一選択の治療法として用いられており、国際的にもエビデンスが確立した治療法であるとされています。

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