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不登校
2016/02/22

【不登校】都立高校入試当日ドタキャンについて

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不登校支援ブログ

不登校生の都立入試当日ドタキャンについて

都立新宿山吹高校定時制課程や都立チャレンジスクール、そして都立三部定時制高校前期日程の入試も同日となります。

不登校中3生で特に注意が必要なのは、新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)の入試当日ドタキャンです。

当日のドタキャンが懸念される生徒の場合は、年明け以降、生徒本人だけでなく保護者の方も含めて、念入りにメンタル面のサポートを行っていますが、それでも100パーセントとは言えず、回避できないことが近年増えてつつあります。

実は入試直前や当日になって、「受けたくない」「受けられない」という切迫した精神状態に陥ってしまった場合、それを回復させて入試を受けに行かせることは容易なことではありません。

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入試当日にドタキャンしやすい不登校生の特徴

入試当日にドタキャンする生徒に共通している特徴として次のようなことが挙げられるでしょう。

①認知の歪みがある(完全主義)

②模擬試験を受けない(対人恐怖)

概ね言えることは、こうしたタイプの生徒は完全主義者であり、失敗に対して極度に敏感になっています。ほんの少しのミスに関しても自分自身で許容できないため、模擬試験は受けないことが多いのです。

また社会(社交)不安障害の傾向が強くなっている場合は、試験会場で他の生徒たちとテストを受けるということに心理的な拒絶感があります。

そして認知の歪みということでいえば、新宿山吹高校を受験する生徒で、併願をまったくしないというケースがあります。

これは「全か無思考」という認知の歪みの現れであると考えられます。こうした「全か無か」思考をする生徒の場合、たとえば、都立新宿山吹しか行くつもりがないのなら、最初から他の高校など受けても意味がないと考えてしまうようです。

このような考え方が、結果的に自分自身を追い詰めることになり、入試当日のドタキャンを引き起こしてしまうのです。

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不登校生の「全か無」思考と入試ドタキャン

そもそも、不登校が長期化しているような生徒には、中長期的なスパンで段階的な進路指導が必要です。特に、上記のような認知の歪みが生じてしまっているようなケースでは、いきなり柔軟かつ多様なものの考え方、捉え方を、いきなり当人に求めることは非常に厳しいと言わざるをえません。

また、こうした不登校生の場合、長期的なスパンで物事を考えることが苦手になっていることも珍しくなく、きわめて短絡的な思考に陥りがちになっていると言えます。

1校しか受験しないことが、いかに精神的な重圧になってしまうか、そして第一志望に受からなければ、全否定してしまうような極端なものの考え方を、少しずつ和らげて柔軟性を持たせていく必要があり、このようなケースでは少なくとも半年以上はかけるようにしているのです。

模擬試験を受けられない場合は、塾で入試問題演習をして、1教科ずつ受験させていくという手法をとる場合もあります。

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不登校生は自分で自分を追い詰めやすい

また、併願の必要性についても、時間をかけてじっくりとお話をさせていただき、試験当日に精神的に追い詰められないような方向へと誘導するように心掛けています。

長期欠席や不登校が長引いて常態化しているような中学生の場合、視野狭窄になりがちな傾向もありますし、思い込みが強く、考え方に柔軟性がまったく失われていることが珍しくありません。

このような状態のため、非常に極端な思考に陥りやすくなっていて、結果的に自分で自分を追い詰めてしまうことになりやすいのです。

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通信制高校という選択肢について

中3時点で半年以上あるいは年間通してほとんど欠席しているようなケースや、適応指導教室(あるいは民間のフリースクール)への通学や別室登校(保健室登校含む)もない場合、都立新宿山吹高校定時制課程に合格するだけの学力があったとしても、入学後に週5日(月~金)通学できるかどうか、厳しいところがあると思います。

このように長期欠席・不登校が常態化しているような中学生の場合は、新宿山吹定時制を第一志望にして受験指導をしていくことをベースにしながらも、私立の通信制高校の学校説明会などにも見学に訪れておくことをお勧めします。

実際に都立入試の当日に入試を受けに行くことができなかったり、あるいは受験合格後に入学してから就学が困難になることをあらかじめ想定して、事前に備えておくということです。

こうした「備え」があるだけでも、精神的な重圧を多少なりとも緩和することができます。

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高校に受かること自体が目的なのではありません

受験生の最終目標は、高校入試ではなく、あくまで大学進学であるということも意識しておく必要があります。

どういう高校に進学するのかが目的化してしまうと、高校入試当日に押しつぶされて、ドタキャンをしかねないことにもなるのです。

高校に入ること自体が目的であるという短絡的な考え方も、時間をかけてじっくりと修正していく必要があるでしょう。そして、中学時代の不登校・ひきこもりのブランクを本当の意味で挽回したいと考えるなら、大学受験を目指して3年間、じっくり腰を据えて勉強し直すことが求められるはずなのです。

不登校経験者にありがちですが、とかく目先の結果にのみとらわれて、視野狭窄になりがちです。こうしたことを避けるためにも、長期的な視野に立つことが大切になってきます。

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柔軟なものの見方と長期的な展望が必要です

高校入試はあくまでも一つの手段に過ぎないのであり、それでその後の人生のすべてが決まるわけではありません。不登校生にありがちですが、「この高校に落ちたら人生終わりだ」などということは決してありません。どこからでも、挽回のチャンスはあるのだということです。

問題なのは、失敗や挫折を恐れることではなく、失敗や挫折をしたとしても、そこから何度立ち直ることができるかという柔軟さとタフさであると言えます。そして不登校経験者に欠けているのは、学力以上に、こうしたメンタル面のしなやかさと強さなのです。

いずれにせよ、将来の大学進学までの展望を考えて、いくつかの通信制高校を選択肢に入れておくことも必要なのです。大学に進学することが目的なのであって、高校に進学することが目的ではありません。

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ネット・ゲーム依存や起立性調節障害も

これまで述べてきたこと以外に、ネット(ゲーム)依存や起立性調節障害などのために、完全に昼夜逆転して夜型生活が常態化してしまったまま、高校入試当日を迎えてしまうということもあります。

生活の乱れが常態化して長期化しているような場合、言うまでもなく1日や2日で治るわけではありません。

これらに関しては、専門の医療機関で長期的な治療が必要となりますし、長期的なスタンスで治療と勉強を行っていくべきでしょう。

医師や心理士の助言に従いつつ、過度な負荷をかけない形で受験勉強を続けていくプロセスの中で、高校入試の受験当日を迎えるのが理想だと思います。

先程から述べていることですが、高校に合格することを目的化し、性急に結果のみを追求するのはあまりお勧めできません。根本的な治療を行っていなければ、かりに受験できて受かったとしても、高校に進学後も登校できなくなり、留年や中退の危機に晒されることになるでしょう。

なお、ネット・ゲーム依存症や起立性調節障害と不登校・ひきこもりについては、サイト内のブログ(不登校支援ブログ)でも記事を掲載しておりますので、関心をお持ちの方は下記をご参照ください。

【にしおぎ学院:不登校支援ブログ】不登校・ひきこもりとネット依存症①~⑥

【にしおぎ学院:不登校支援ブログ】起立性調節障害(OD)と不登校①~⑨

にしおぎ学院は不登校対応専門の個別指導塾です

にしおぎ学院は、不登校対応を専門に特化している、東京都杉並区の個別指導塾です。

主に次のような生徒を対象に、学習・受験指導を行っています。

・都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)や都立チャレンジスクールの受験をお考えの、不登校の中学生※

 ※フリースクールや適応指導教室に通われている中学生、保健室・別室登校をされている中学生を含みます。

・中学時に不登校やひきこもりを経験されて、通信制高校や都立チャレンジスクールへと進学された、高校生(既卒生)

・高校入学後に不登校やひきこもりに陥り、通信制高校や都立チャレンジスクールへと転学された、高校生(既卒生)

にしおぎ学院では、不登校・ひきこもり経験のある中学生、高校生、高校既卒生への個別対応に万全を期すため、1部屋1名・1対1の完全個室の個別指導を行っています。

また入塾をご希望の方には無料教育相談を行い、不登校の経緯・現状の把握に努めるようにしています。

【不登校 個別対応】にしおぎ学院:入塾までの流れ

不登校・ひきこもり経験者のための無料教育相談

不登校・ひきこもりの原因や背景、そして期間や経緯などは、人により実にさまざまであると言えます。

このような不登校・ひきこもりの多様性に対応するため、にしおぎ学院では、入塾をご希望される方には必ず無料教育相談を受けていただき、1時間程度の入念なヒアリングを行うことで、状況の正確な把握に最大限努めるようにしています。

無料教育相談は完全予約制とさせていただきますので、必ず事前にお申込みをお願い致します。

お申込みの際には、≪無料教育相談フォーム≫をご利用ください⇒≪無料教育相談フォーム≫はこちら

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