通信制高校在籍数30万人のいまー不登校経験者が気を付けるべきこと
管理者用不登校35万人・通信制高校30万人のいま
不登校児童生徒数は2024年度には35万人を突破しました。こうした不登校の拡大の影響で、中学卒業後の進路として通信制高校を選択する中学生が増え続けています。
高校生の人口は減り続け2024年度には300万人を切りましたが、通信制高校の在籍数は30万人を超える勢いとなっています。また2015年度には231校だった通信制高校は2024年度には303校と、わずか10年間で71校も増えたことになります。
いまや高校生の11人に1人が、というより10人に1人以上の高校生が通信制高校に在籍している計算になります。
不登校中学生が通信制高校選びで気を付けること
不登校中学生の多くが通信制高校、特に私立の通信制高校を選ぶ際に気を付けるべきことがあります。
通信制高校を選ぶポイントは多々ありますが、これまでの経験から以下の3点に集約できます。
①通学コースを選ぶ際に午前中から通学できるのか
②スクーリングが宿泊形式だが自分の今の状態で毎年参加できるのか
③オンライン授業やオンデマンド授業などリモート授業だけで本当に大丈夫なのか
詳細につきましては、こちらの記事にまとめましたので是非ご覧ください⇒通信制高校校を選ぶ際の注意点
起立性調節障害は男子にも増えています
通信制高校のいわゆる《通学コース》は基本的に夜間ではなく午前中に開講されます。
全日制ほど始業時間が早いわけではないものの、朝から起床して満員電車に乗って通学することに変わりありません。
起立性調節障害や睡眠障害などで昼夜逆転した生活を送ってきた人にとって、こうした通学スタイルが現実的なのかどうか改めて考え直してみるべきではないでしょうか。
本校スクーリングが「宿泊か通学か」は重要
通信制高校では年1回の本校スクーリングが文科省によって義務付けられています。
本校が遠隔地にある場合は、遠距離移動し宿泊して受講することになります。
不登校の期間が長期にわたる人にとって、このような宿泊形式でのスクーリングは本当に大丈夫でしょうか?
実は不登校経験者にとって、これは最も切実な問題だといっていいかもしれません。本校スクーリングに参加しないと、最悪の場合には卒業単位が取れなくなるからです。
本校スクーリングの場所や方式については必ず個別説明会などでご確認ください。
リモートだけで自己管理できるのか
《通学コース》ではなく《リモートコース》を選んでしまった場合、レポート授業の100%をリモートにして完全に自己管理できるのでしょうか。
通信制高校に進学する最大の理由は《高校卒業の単位取得》であるはずです。
毎周でなくても月に数回は学習センターやサポート校を利用できる通信制高校をご検討されたほうが安心だといえます。
つまり対面とリモートのハイブリッド型の通信教育が負担も少なく継続しやすのではないかといえます。
にしおぎ学院は通信制高校生のための塾です
にしおぎ学院は不登校支援の個別指導塾として2010年秋に開業して以来、数多くの通信制高校の生徒への学習支援を行ってまいりました。
生徒の中には、通信制高校の転学を繰り返す生徒も何人かいました。こうしたミスマッチを回避するためにも、通信制高校選びに際しては慎重になるべきなのです。
昨今の通信制高校はイベントやレクレーションの楽しい部分ばかりを強調する傾向があるように思えてなりません。
不登校経験者にとってはこれ以上挫折体験を繰り返すわけにはいきません。派手な宣伝に踊らされず、あくまで冷静に見極めていただきたいと切に願います。
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