中学受験後の中高一貫校における不登校
管理者用中学受験後の燃えつき、入学後の中1ギャップと不登校
小学校中高学年で、進学塾に通いつめ難関中学に入学後、不登校に陥ってしまう中学生は多くなっているようです。
当塾では例年、在籍生の8割強が中学受験を経験しており、もっとも早い時期では中1のゴールデンウィーク前後に不登校になっているケースも多々あります。
原因はいくつか考えられますが、①中学受験後の燃え尽き②授業進度についていけない③急激な人間関係の変化④早朝の満員電車による遠距離通学など様々です。これらが複合しているケースもあります。
中高一貫校は不登校でも高校に進学できることがある
中高一貫校の場合、中学時の出席日数が大幅に不足している場合でも、高校への進学・進級はエスカレートで可能だとする学校が増えているようです。
しかし高校は中学と異なり義務教育ではありません。中学では1日も出席しなくても、一度も定期試験を受けなくても3年間で卒業できます。
高校では出席日数や定期考査の成績により単位取得をしなければ留年が自動的に確定してしまいます。
そして高校へと進学できたはいいものの、高校に入っても不登校が改善されない場合は、出席日数の不足により、なし崩し的に留年・中退を余儀なくされることになります。
高校進学後、学習進度の速さについていけず再び不登校
難関の名門中学の入試を突破して合格しているとはいえ、2年~3年近くの学習ブランクがある場合、復学してついていくだけでも容易なことではありません。
一般的に私立中高一貫校の場合、授業進度が速い上に課題の量も多く、1年程度の前倒しで先取り学習をしていることが通例です。
このため学業の遅れは公立中学の比ではありません。単純にいえば、私立中高一貫校に入って中学で1年間不登校・長期欠席して復学したと仮定した場合、公立中学の約2年分の学習量を一気に取り戻す必要があるということになります。
中学時代に大半を不登校で過ごし、高校から復学した場合、高校の授業はすでに高校2年レベルからいきなり始めることを余儀なくされます。私立中高一貫校では、中学3年次にすでに高1内容を終えている学校が普通だからです。
高校に復学するも大きな挫折感を味わうことになり、高1の時点で再び不登校に陥る生徒も少なくないのです。
学力は中学受験時で止まっていることが多い
高校に進級しているとは言っても、中学内容がほとんど身についておらず、特に中学入学直後に不登校になっている場合は、その学力が中学受験直後の時点(小6時点)から進んでいないということも珍しいことではありません。
この学力の状態で、いきなり高校から復学しても、高2レベルの授業進度についていくことは並大抵のことではないでしょう。
結果的に再び不登校になり、こうした生徒のうち多くは定時制や通信制の高校に転学せざるを得ない状況になっているというのが現状です。
私たちの塾の定時制や通信制高校の生徒の中には、このような経緯で現在の定時制・通信制高校に在籍しているという高校生が比較的多く、中学入試・受験を経験しているとは言え、学力的には中1・2年レベルで止まっている状態なのです。
しかし、中学の基礎から学び直しても2~3年計画で勉強をすれば、何とかそれなりに大学受験を目指せるようになります。元々のポテンシャルが高いこともありますし、定時制・通信制高校は卒業単位の取得が比較的容易であるため、時間的体力的に余力のある状態で大学受験の勉強に取り組むことが可能です。
不登校生の学び直しは量より質が大事
中学の学び直しと言っても、大学受験に特に必要とされない学習内容については大胆にカットして授業を進めるようにしていますし、受験科目を絞れば、実は思っているほど難しいことではないのです。
中学受験後の燃え尽きや、入学後に自分と学校のミスマッチなどで悩み不登校に陥ってしまい、私立中高一貫校を一度ドロップアウトしたからと言って決して悲観する必要はありません。
勇気と自信を持って効率的な学び直しを行い、大学受験を目指すことは十分に可能なのです。
中学時代に不登校を経験し長期間の学習ブランクがある場合、本人にはかなりの焦りがあると思いますが、手当たり次第に何でもかんでもやっていたのでは、時間も足りませんし、焦りを更に助長するだけです。
学び直しを進めていくに当たっては、量より質が大事だということです。学習の質を高めることで、中学3年分の学習内容を、1年半~2年程度に圧縮することはそれほど難しいことではありません。
にしおぎ学院は定時制・通信制高校生の学び直しを応援します
にしおぎ学院は、私立中高一貫校などで不登校・ひきこもりのため長期間の学習ブランクを余儀なくされ、定時制・通信制高校に進学・転学された高校生や既卒生の中学からの学び直し、そして大学進学指導を行っている個別指導塾です。
東京都内のほか、埼玉県や神奈川県からも、数多くの高校生が通塾し、大学進学を目指して日々勉強に取り組んでいます。
中学の学び直しから始めて、中央大、津田塾大、國學院大、日東駒専、武蔵野大、白百合女子大、東京経済大、大正大、明星大、などのほか私立薬科大・薬学部にも合格を果たしています。
◆【定時制・通信制高校からの大学進学】にしおぎ学院:大学受験コース案内
さまざまな定時制・通信制高校の生徒たちが通塾しています
にしおぎ学院には、主に次のような定時制・通信制高校の生徒たちが通塾しています。
【定時制】都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)、都立荻窪高校、都立稔ヶ丘高校、私立国士舘高校定時制課程
【通信制】都立砂川高校通信制課程、鹿島学園高校通信制課程、科学技術学園高校通信制課程、駿台甲府高校通信制課程、東海大望星高校通信制課程、聖パウロ学園高校通信制課程、立志舎高校通信制課程、NHK学園高校、日々輝学園高校、学芸館高校、東京国際高校、大原学園高校、星槎国際高校、八洲学園高校、ルネサンス高校、大智学園高校、クラーク記念国際高校、翔洋学園高校、あずさ第一高校、他
こうした定時制・通信制高校の生徒たちの大半が、中学時代に長期間の不登校や社会的ひきこもりを経験しています。
◆【定時制・通信制高校からの大学進学】にしおぎ学院:大学受験コース
にしおぎ学院の無料教育相談について
不登校・ひきこもりに陥った原因・背景、時期・期間、そして経緯などは生徒により実にさまざまです。
こうしたことに配慮し、にしおぎ学院では受講をご希望の方には個別での無料教育相談を行い、おひとりおひとりの現状の把握に努めています。
無料教育相談は完全予約制とさせていただいておりますので、必ず事前にお申し込みください。
お申し込みの際には、無料教育相談をご利用ください⇒無料教育相談フォーム
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