不登校学習支援で気をつけるべきこと
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不登校学習支援で気をつけるべきこと
にしおぎ学院は、不登校学習支援に万全を期すため《個室制》のマンツーマン指導を徹底させています。
1部屋に生徒が2人以上入ることはありません⇒にしおぎ学院の個別指導について
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1.経験を踏まえた上での不登校生への対応
にしおぎ学院は、不登校・ひきこもりのために長期間の学習ブランクを余儀なくされた中学・高校生、そして通信制高校やチャレンジスクールの高校生を対象とした、東京都杉並区の個別指導塾です。
不登校生に対応する際に、どのような点に気をつけているのかについて、これまでの経験・反省、そして元教え子たちからの意見なども踏まえて簡単にまとめてみたいと思います。
①べたべたしない。適度な距離を保ちながら接していく。
②過度な感情移入をしない。単なる同情論では問題は解決できない。
③正論を押し付けない。生徒の個性・特性を最大限に尊重し、一律のやり方で授業を進めない。
④極端で無理のある計画・目標を立てない(立てさせない)。
⑤短期間での結果を求めるあまり、性急な詰め込み指導を行わない。授業を無理に進めることはしない。
⑥生徒の警戒心を解き、信頼関係を築く。ストレスを軽減し、リラックスした状態で授業や面談を進める。
⑦座学の大切さを知ってもらう。学習スタイルを焦らず少しずつ確立してもらう。
⑧小さな成功体験を重ねて、失われた自信を回復してもらう。自己肯定感情を育んでもらう。
⑨視野狭窄にならず広い視野を持って対処するように心掛ける。
⑩臨機応変な対応を心掛ける。目の前の事柄を一つ一つ解決していく。
2.不登校生対応で大切なのは、適度な距離を保つこと
①⇒寄り添うということはべたべたすることではありません。特に不登校やひきこもりの期間が長い場合、パーソナルスペースが広くなっていることは珍しくありません。物理的に適度な距離を保ちながら、ストレスのない良好な人間関係を築いていくことが大切です。
②⇒「受容」や「共感」と、過度な感情移入や同情は異なります。生徒の置かれている状況を的確に把握し、適切な対応策を冷静に考えていくことが求められます。家庭環境や学校での状況を正確に理解しておくことが重要になってきます。
むやみに感情移入したり同情したりすることは、判断の目を曇らせてしまう危険性があるのです。
不登校支援におけるパーソナルスペースの重要性についてはこちらのリンクをご参照ください。
3.不登校生にしていけないことは正論の押しつけ
③⇒「中3だから、これぐらいできて当然だ」「高校生なのにこの程度の問題も解けないのか」「受験生は1日~時間勉強するのが普通だよ」などという物言いは全く意味を成さないどころか、むしろ逆効果です。そうした正論や一般論を生徒に押し付けることは、事態をこじらせかねませんし、状況の改善をかえって遅らせてしまいます。
恥をかかせたり、焦らせたり、落ち込ませることが目的ではないのです。不登校の生徒は、すでに傷つき、自責の念にさいなまれ精神的にぼろぼろの状態になっているわけで、追い討ちをかけるような言動は厳に慎まねばなりません。
一律のやり方をマニュアルどおりに適用するのではなく、生徒一人一人の状況、個性や特性を十分に理解し最大限に認めてあげることが必要だと考えています。
4.不登校からの学び直しは「急がば回れ」
④⇒学習ブランクが長期間に渡る場合、生徒本人が勉強の遅れを取り戻そうとしてかなり焦っていることがあり、無理な学習計画や目標を立ててしまうことがありますが、これを鵜呑みにすると非常に危険です。「3ヶ月で難関大学に絶対受かる」「半年で偏差値50上げる」など、あまりに極端な目標を立ててしまうと、あっというまに燃え尽きてしまいます。多少の遠回りを覚悟して地道に勉強を継続していくことが大切なのです。また、不登校・ひきこもりが長期化している場合、正確な自己評価がまったく出来ていないことも珍しくありません。
⑤⇒④に関連しますが、学習指導する際にも、早期の結果を追求して短絡的に詰め込みを進めていくようなことは非常に危険です。無理のある授業計画・目標をこちらから押し付けるようなこともありません。入試にただ間に合えばいいとか、ただ受かればいいとかいうスタンスで、授業に臨むことはありません。生徒には、積み重ねていくこと、そして継続していくことの大切さを学んでほしいと思っています。
にしおぎ学院の学習支援の3本柱は「スモールステップ」、「ストレスフリー」、そして「サスティナビリティ」です。
「ストレスフリー」については後段で触れたいと思います。
なお「スモールステップ」、「ストレスフリー」、「サスティナビリティ」について、詳しくはこちらのリンクをご参照ください⇒にしおぎ学院の3つのSについて
5.リラックスしてゆったりと勉強に取り組む
⑥⇒長期間、不登校でひきこもっていたりした生徒の場合、家族以外の人に会うことがとても久しぶりだと思います。外に出るのも、他人に会うのも久しぶりだという状況ですので、初対面の人に会って話をすること自体が一大決心のはずなのです。
こうしたことに配慮し、いきなり勉強や受験の話を一方的に進めるのではなく、まずはリラックスして警戒感、緊張感を和らげてもらうよう心掛けています。
安心して通塾していただくためには、お互いの信頼関係を築くことが先決だと考えます。
リラックスしてゆったりとした気持ちになってはじめて、人は真の力を発揮することができるのです。
◆【不登校学習支援】にしおぎ学院の3つのSについて
6.座学の大切さを知り学習の継続性を身につける
⑦⇒ホワイトボードを使った板書で授業を進めています。1部屋1名の完全個別ですが、ゆったりリラックスした空間で授業を受けてもらえるよう配慮しています。板書をノートに写すこと、口頭での説明を聞くこと、などとても久々だという生徒がほとんどだと思いますが、少しずつ座学に慣れていってもらうことで、将来の受験、進学への準備を少しずつ進めていくのが目的です。
将来的に、授業を普通に受けられるようになる体力を身につけていくことも、進学後の学校生活の準備のためには必要不可欠なことだと考えています。
「受かればいい」「入ればいい」というスタンスでは、高校や大学に進学後、再びドロップアウトということにもなりかねません。
何度も言いますが、続けられるかどうかが一番大切なことなのです。不登校が長期化している生徒は、ともすると焦りがちで、結果のみを性急に求めがちです。
しかし場当たり的で刹那的な考えは禁物です。
7.失われた自信・自己肯定感を取り戻す
⑧⇒生徒に失われた自信を取り戻してもらうことこそが、最も大切なことだと考えています。人は、他者からの承認によってはじめて自己肯定感情を得ることができるのです。
否定から入るのではなく肯定から入る、叱るのではなく誉めてあげることで、生徒が一日でも早く自信を取り戻すことができるよう努めています。そして、自信は意欲やモチベーションにも繋がるのです。
不登校・ひきこもりの体験によって一度は失われてしまった自信や自己肯定感を回復させていくことは、勉強を進めていくためにだけではなく、今後の人生を歩んでいく上でも非常に大事なことです。
不登校・ひきこもりによって止まっていた時間を前に進めるためにも、学び直しによって自己肯定感を取り戻してほしいと願ってやみません。
◆ご入塾のお問合せはこちら⇒無料教育相談フォーム
8.不登校生のバイアスを少しずつ取り除く
⑨⇒不登校・ひきこもりの生徒は、視野が狭くなっていることが多く、ものの見方や考え方が偏向していることも珍しくありませんが、価値観の多様性を少しずつ受け入れてもらえるよう、世の中の様々な領域の話をするように心掛けています。
世の中にはいろいろな人がいて、様々な考え方があるということを生徒に知ってもらい、その過程の中で将来の進路選択にも幅を持たせられるようにしているのです。
不登校・ひきこもりの期間が長ければ長いほど、バイアスが強くなっている可能性があります。
こうしたバイアスは、物事を正確に判断する場合、大きな障壁になってしまうことが少なくありません。
そしてバイアスが強固になると、本人が気づかないうちに行動が大きく制約されることにもなってしまうのです。
バイアスで身動きが取れなくなり、ひきこもりが常態化していくとキャリア形成が途絶されることにもなりかねません。
不登校・ひきこもりにおける認知バイアスは、想定以上にハイリスクなものなのです。
9.不登校生は気持ちの浮き沈みが激しい
⑩⇒不登校生の精神状態は不安定であることが普通です。やる気にみなぎる日もあれば、意気消沈する日もあります。そうしたコンディションの変化によって、強気になるときもあれば弱気になることもありますし、日によって物事の捉え方が大きく変化することは多々あります。
「先週言っていたことと今週言っていることが違う」ということは当然あります。こうしたコンディションの変化に臨機応変に対応することは非常に重要です。
無理のない規則正しい生活を徐々に回復していく中で、少しずつでも安定した感情や思考を保つことができるよう、対応に心掛けています。
不登校生の乱れた生活リズムを「だらしない」「自堕落だ」と一方的に責め立てるのではなく、冷静に受け容れてあげることが大切なことだと考えています。
そしていろいろな問題を一度に解決しようとするのではなく、目の前の問題をできることから優先順位をつけて一つ一つ解決していくことも大切なことです。
10.問題解決は生徒一人の力では難しい
不登校・ひきこもりからの学び直しを実現させるためには、生徒・保護者の皆さんと連携して一緒に問題解決・状況改善への道を探していくというスタンスが一番大事だと思います。
つまり、教える側が上から目線で指導したり説諭し、一方的に生徒をリードして引っ張っていくのではなく、あくまで生徒の伴走者としてサポートしていくというスタンスでご指導に当たらせていただきたいと思っています。
上から目線での生徒に接し、精神論や根性論を押し付けることは、不登校に悩む生徒には絶対にあってはならないことですし、逆に状態を悪化させてしまいかねません。
11.にしおぎ学院は不登校学習支援の個別指導塾です
にしおぎ学院は不登校対応を専門に特化した、東京都杉並区の個別指導塾です。
にしおぎ学院では主に次のような生徒たちを対象とした、学習支援(学び直し)や高校・大学受験の指導を行っています。
・都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)や都立チャレンジスクールの受験をお考えの中学生※
※不登校の中学生〔適応指導教室、フリースクールの中学生を含む〕、特別支援学級や通級の中学生
・通信制高校や都立新宿山吹高校やチャレンジスクールの高校1~4年生・既卒生
にしおぎ学院では不登校個別対応に万全を期すために、1部屋1名・1対1の個室による完全個別指導を行っています。
また、不登校の経緯・現状の把握に努めるため、入塾をご希望の方には無料教育相談を行っています。
12.不登校中学・高校生のための無料教育相談
不登校・ひきこもりに陥ってしまった原因や背景、そして時期や期間、経緯は生徒により実にさまざまです。
また不登校・ひきこもりは近年、非常に多様化しており、こうした不登校・ひきこもりの多様性に配慮していく必要があります。
にしおぎ学院では、不登校生への個別対応を徹底させるため、「1部屋1名」の完全個別指導を行うとともに、受講ご希望の方には必ず無料教育相談を行うようにしています。
無料教育相談では、1時間程度の丹念なヒアリングを通して、おひとりおひとりの現状の把握に努めるようにしています。
にしおぎ学院の無料教育相談は完全予約制とさせていただいておりますので、必ず事前に申し込みください。お申し込みに際しましては、無料教育相談フォームをご利用ください。
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