TOP > 不登校支援ブログ > 不登校中学3年生の焦りと苛立ちへの対応について
不登校
2015/12/06

不登校中学3年生の焦りと苛立ちへの対応について

管理者用
不登校支援ブログ

不登校中学3年生の焦りのピークは年末年始に訪れる

不登校のまま中学3年になり、高校入試シーズンを迎えようとしてしている場合、生徒の焦りと苛立ちがピークに達してしまうことがあります。

特に、師走に入り年末が近づいてくると、年末年始の準備などで周囲が一気に慌しくなりますし、何よりも年越しということで時間の経過を改めて認識せざるを得ない時期であると言えます。

不登校が長期化している場合、時間の流れが止まったような生活を続けている中学生も少なくないと思いますが、年末年始の時期には否が応でも、時間の経過を思い知らされることになります。

中学3年生ともなれば、年が明ければ中学卒業の時期が近づいてきますし、高校受験・進学という現実を突きつけられることになります。

このため、不登校を続けてきた中学3年生にとって年末年始は、焦りと苛立ちがピークに達する時期であろうかと思いますし、1年の中でも精神的に最もきつい時期ではないでしょうか。

【不登校からの高校進学】にしおぎ学院:高校受験コース案内

不安と恐怖のあまり現実を直視できなくなります

私たちの塾の生徒たちの中にも、正月明けの最初の授業に出られなくなってしまう生徒もいますし、その一方で焦るあまり、短期間で一気に詰め込もうとして、あっという間にオーバーヒートしてしまう生徒もいます。

この時期は一般的に見ても、受験生が最も精神的に不安定になる時期でもあるわけです。とりわけ不登校の中学3年生にとって、年末年始、特に正月明けの時期は非常に危険な時期であると言っても過言ではないでしょう。不安と恐怖のあまり、目前に迫った高校入試という現実を直視できなくなってしまうのです。

こうした場合、周囲の大人たちは生徒の焦りや苛立ちに振り回されるのではなく、冷静に長期的な立場からの助言をしてあげることが大切です。

目先のことにとらわれるあまり、押し寄せてくる不安と恐怖に押し潰されて自分を失い、結果的に高校受験そのものから逃げてしまいかねないのです。

不登校・ひきこもりが長期間に及んでいる中学生は、周囲が考えている以上にストレス耐性が弱く、神経が過敏になり、気持ちが折れやすく脆くなっているということを、くれぐれもお忘れにならないよう、ご注意していただきたいと思います。

【不登校個別指導】にしおぎ学院について

都立新宿山吹高校(定時制)は受かりやすいのか

いうまでもなく、生徒の前向きな姿勢は尊重しなければなりませんし、頭ごなしに反論したり否定したりすることは厳に慎まねばならないでしょう。

親御さんの中には、「それまで何もしようとしなかったのに、せっかく自発的にやる気になったのだから」と言われる方が少なくありません。しかし、ここで注意するべきなのは、高校受験までの日数とこれまでの学習状況です。

たとえば2月下旬の都立新宿山吹高校(定時制)の受験を年末に思い立って、「結果を出したい、定時制だから受かりやすいだろう。」というふうにお考えになる方がいらっしゃいますし、個々の生徒の学習状況によっては可能である場合もありますが、それまでほとんどひきこもりに近い状態で半年から1年以上の学習ブランクがあって、このようにお考えになるのは非常に危険であると言わざるを得ません。

仮に、本人の言うとおりに短期間で結果を出させるように学習計画・目標を立てたとして、かなりの負荷がかかることは避けられません。高校受験前に挫折して投げ出してしまう危険性もあるのです。

また、生徒本人が「自発的にやる気になった」と見えても、焦りや苛立ちから突発的に生じた一時的な感情であることもよくあるからです。

【不登校からの高校進学】にしおぎ学院:高校受験コース案内

高校入学後、通学できるようになるか冷静に考えてみる

そして更に言えば、都立新宿山吹高校の定時制が、週5日の通学制であるという点を、最初から度外視していることが大変多く、これまでの中学の登校・出席状況から見て、高校に合格したからと言って確実に毎日電車通学できるようになるかどうかは全くの未知数なのです。

こうした様々な条件を加味した上で冷静に判断する必要がありますし、合格してもしなくくても、周囲は受験後のことについては事前に十分配慮しておかねばなりません。

短期間で高校に合格することだけを目標にし、高校に合格すれさえすればこれまでの不登校をリセットしてやり直せるという考え方そのものにリスクがります。

ある程度の中・長期的な視点に立って、3~4年計画での学習計画・目標を立て直していく必要があります。不登校を経験している生徒は、目先の成果にのみとらわれ短絡的な思考に陥りがちです。

【不登校からの学び直し】にしおぎ学院TOPへ

不登校生は、性急に結果を求めがちです

我々が不登校対応を行っていくうえで、生徒・保護者の皆さんに繰り返しお伝えしているのは、①結果よりプロセスを重視すること、そして②サスティナビリティ(持続可能性)を確立すること、最後に③リスクを軽減していくことの3点です。

不登校で、特に高校受験シーズンを目前に控えてしまった中学3年生のご本人はもとより、保護者の方々には、これら3点をいくら強調してもしすぎることはありません。

性急に結果・成果を求めることは、いろいろな意味でリスクを増大させることに繋がりますし、「絶対に受かる」「必ず成功する」方法など、最初からないのだということをご理解ご認識いただく必要があります。

都立新宿山吹高校(定時制)などを受験をする場合にしても、「全か無」という極端なことを考えるのではなく、必ず都立三部定時制の分割後期、都立通信制、私立定時制や通信制などの担保を想定しておかねばなりません。

「ここ(新宿山吹定時)には絶対受かる!受からなかったときのことは考えない!」などという極論は危険すぎるのです。

【不登校 個別対応】にしおぎ学院:入塾までの流れ

不登校経験者にとって大切なのは、「持続可能性」

不登校中3生の高校受験については、実は高校受験そのものより、その後の方がはるかに重要であるということも最後に言及しておきたいと思います。

問題なのは、高校受験後、そして高校進学後も学習習慣を長期に渡り継続できるかというサスティナビリティなのだと言って過言ではないでしょう。学習習慣の継続性、サスティナビリティを徐々に確立し、3年後の大学受験に備えることができるか否かということが、とても大切なことなのです。

結果だけを追い求めるあまり、燃え尽きて何もできなくなるようなリスクは、未然に回避していく必要があると、我々はこれまでの多くの経験で確信していますし、高校受験後、そして高校進学後のサスティナビリティ(持続可能性)の確立にこそ、大きな価値があるのです。

そして、≪プロセスの重視≫、≪サスティナビリティの確立≫、そして≪リスクの軽減・回避≫という我々のスタンスは、既存の学習・進学塾や予備校のそれとは一線を画するものであると言ってもいいと思います。

【不登校塾】にしおぎ学院TOPへ

にしおぎ学院は不登校対応を専門とする個別指導塾です

にしおぎ学院は、不登校対応を専門に特化した、東京都杉並区の個別指導塾です。

にしおぎ学院では、主に次のような生徒たちを対象とした、学習支援(学び直し)や高校・大学受験の指導を行っています。

・都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)や都立チャレンジスクールへの進学をお考えの、不登校の中学生

・中学のときに不登校・ひきこもりを経験され、通信制高校や都立チャレンジスクールに進学された、高校生(既卒生)

・高校入学後に不登校・ひきこもりを経験され、通信制高校や都立チャレンジスクールに転学された、高校生(既卒生)

にしおぎ学院は不登校・ひきこもり経験のある中学生、高校生、高校既卒生への個別対応に万全を期すために、1部屋1名・1対1の個室による完全個別指導を行っています。

また、不登校の経緯や現状の正確な把握に努めるために、入塾・受講をご希望の方には必ず無料教育相談を行っています。

【不登校】にしおぎ学院:無料教育相談

【不登校】にしおぎ学院の無料教育相談について

不登校・ひきこもりに陥った原因、そしてこれまでの経緯、期間や現状については、人により実にさまざまです。

このため、にしおぎ学院では、入塾ご希望の方には必ず無料教育相談を実施させていただき、1時間程度のヒアリングを通して状況の把握に努めています。

無料教育相談は完全予約制となりますので、必ず事前にお申込みお願い致します。申込みに際しましては、≪無料教育相談フォーム≫をご利用ください⇒≪無料教育相談フォーム≫はこちら

【不登校 個別対応】にしおぎ学院:入塾までの流れ

 ★不登校対応の個別指導塾にしおぎ学院≪大学受験コース≫ご案内はこちら

 

 

 

Facebookで更新情報をチェック!

関連記事