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不登校
2018/02/01

この時期、不登校中学3年生の焦りはピークを迎えます

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不登校支援ブログ

不登校中学3年生に焦りのピークはこの時期です

不登校のまま中学3年になり、高校入試シーズンを迎えようとしてしている場合、生徒の焦りと苛立ちがピークに達してしまうことがあります。特に、師走に入り年末が近づいてくると、年末年始の準備などで周囲が一気に慌しくなりますし、何よりも年越しということで時間の経過を改めて認識せざるを得ない時期であると言えます。

不登校が長期化している場合、時間の流れが止まったような生活を続けている中学生も少なくないと思いますが、年末年始の時期には否が応でも、時間の経過を思い知らされることになります。

特に、中学3年生ともなれば、年が明ければ中学卒業の時期が近づいてきますし、高校受験・進学という現実を突きつけられることになります。

このため、不登校を続けてきた中学3年生にとって年末年始は、焦りと苛立ちがピークに達する時期であろうかと思いますし、1年の中でも精神的に最もきつい時期ではないでしょうか。

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年明け以降、煮詰まってひきこもりになる生徒も

私たちの塾の生徒たちの中にも、正月明けの最初の授業に出られなくなってしまう生徒もいます。こうした中学生は例年あとを絶ちません。

その一方で気持ちばかりが焦るあまり、短期間で一気に詰め込もうとして、あっという間にオーバーヒートしてしまう生徒もいます。

この時期は、中3生が最も精神的に不安定になる時期でもあるわけです。

不登校の中学3年生にとって、年末年始、特に正月明けの時期は非常に危険な時期であると言っても過言ではないでしょう。

せっかくここまで受験勉強をがんばってきたのにもったいないと思われるかもしれませんが、高校入試を目前に頓挫し、入試までたどり着けなるどころか、再びひきこもり状態に戻ってしまうこともあるのです。

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周囲の大人たちが振り回されることもあります

不登校にはなっているものの、年末年始ぐらいまでは受験勉強を続け、順調に仕上がりつつあった中学3年生ですら、年が明けるころから急激に精神状態が不安定になることがあります。こうしたことは、実はそれほど珍しくありません。

焦りと苛立ちがピークに達すると、今度は無気力の状態に陥り、学習意欲が急激に減退し消失してしまうような生徒も少なくはありません。

高校入試を目前に控えて、自分の子どもがこのような状態に陥っている姿を見て、もっとも動揺するのが身近にいる母親です。

母親の動揺は不安に変わり、それは子どもの精神状態にも影響を与えかねません。

こうした場合、周囲の大人たちは生徒の焦りや苛立ちに振り回されるのではなく、冷静に長期的な立場からの助言をしてあげることが大切です。

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不登校・ひきこもりからの急発進、短期的な詰め込みの反動

いうまでもなく、生徒の前向きな姿勢は尊重しなければなりませんし、頭ごなしに反論したり否定したりすることは厳に慎まねばならないでしょう。

親御さんの中には、「それまで何もしようとしなかったのに、せっかく自発的にやる気になったのだから、何とかして高校受験に間に合わせて合格してほしい」と思われる方が少なくありません。これは、ある意味で当然のことではあります。

しかし、ここで今一度注意していただきたいのは、不登校・ひきこもりの状態から受験勉強を始め、これまで生徒の心身にかかってきた急激な負荷です。

それまで自宅にひきこもっている間に、ゲームばかりしていた生徒もいるでしょうし、昼夜が逆転してしまった生徒もいるでしょう。不登校・ひきこもりが長期化しているケースでは、このような不規則な生活は珍しくないことです。

このような状態が続いていた生徒が、いきなり受験勉強を始めているわけですから、周囲が考えている以上の負荷がかかっていることはいうまでもありません。

年末年始になって、この反動で無気力になり、勉強を放り出してひきこもりに戻ってしまうことは、実は受験勉強を開始した当初から想定しておくべきリスクなのです。

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不登校・ひきこもりからの急発進は大きな負荷がかかります

たとえば2月下旬の都立新宿山吹高校(定時制)の受験を中3時に思い立って、「全日制は無理かもしれないが、全日制に比べて受験科目も少ないし定時制だから受かりやすいだろう。」というふうにお考えになる方がいらっしゃいます。

個々の生徒の学習状況によっては可能である場合もありますが、それまでほとんどひきこもりに近い状態で半年から1年以上の学習ブランクがあって、このようにお考えになるのは非常に危険であると言わざるを得ません。

仮に都立全日制の5教科受験に比べて負担が軽減されるとしても、不登校・ひきこもりからの急発進では、心身ともにかなりの負荷がかかることは避けられません。高校受験前に挫折して投げ出してしまう危険性もあるのです。

また、生徒本人が「自発的にやる気になった」と見えても、焦りや苛立ちから突発的に生じた、あくまでも「その場限りの」一時的な感情であることもよくあるからです。

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目先のことではなく長期的な見通しで考えてみる

都立新宿山吹高校の定時制が、週5日の通学制であるという点を、最初から度外視していることが大変多く、これまでの中学の登校・出席状況から見て、高校に合格したからと言って確実に毎日電車通学できるようになるかどうかは全くの未知数なのです。

こうした様々な条件を加味した上で冷静に判断する必要がありますし、合格してもしなくくても、周囲は受験後のことについては事前に十分配慮しておかねばなりません。

短期間で高校に合格することだけを目標にし、高校に合格すれさえすればこれまでの不登校をリセットしてやり直せるという考え方そのものにリスクがあります。

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不登校中学生の勉強は「急がば回れ」というスタンスが大切

不登校・ひきこもりの生活が長期化している中学生の場合、まずは生活のリズムを整えること、心身の健康をしっかり維持することこそが大前提です。

目先の受験のことばかりに気を取られて無理をしてしまうと、あとで大きな反動があるかもしれないのです。

ある程度の中長期的な視点に立って、3~4年計画での学習計画・目標を立て直していく必要があります。

不登校を経験している生徒は、目先の成果にのみとらわれ、極論に走って短絡的な思考に陥りがちです。

我々が不登校対応を行っていくうえで、生徒・保護者の皆さんに繰り返しお伝えしているのは、①結果よりプロセスを重視すること、そして②サスティナビリティ(持続可能性)を確立すること、最後に③リスクを軽減していくことの3点です。

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まだまだ先は長いのです

不登校中3生の高校受験については、実は高校受験そのものより、その後の方がはるかに重要であるということも最後に言及しておきたいと思います。

まだまだ先は長いのです。

問題なのは、高校受験後、そして高校進学後も学習習慣を長期に渡り継続できるかというサスティナビリティなのだと言って過言ではないでしょう。

学習習慣の継続性、サスティナビリティを徐々に確立し、3年後の大学受験に備えることができるか否かということが、とても大切なことなのです。

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定時制だけではなく通信制も選択肢に入れておく

結果だけを追い求めるあまり、燃え尽きて何もできなくなるようなリスクは、未然に回避していく必要があると、我々はこれまでの多くの経験で確信しています

高校受験後、そして高校進学後のサスティナビリティ(持続可能性)の確立にこそ、大きな価値があるのです。

このため、たとえば都立新宿山吹高校の定時制を第1志望にするにしても、いろいろな理由でどうしてもきついという場合には、4月初旬の都立通信制や、私立通信制なども、進学先として選択肢に入れておくべきだと思います。

「ここしかない」「ここに受からなければもう終わりだ」という極端な考え方は非常に危険です。

不登校・ひきこもりを経験した生徒にとって重要なのは、このように極端な考え方にとらわれないことなのです。

全日制がだめでも定時制が、そして定時制がだめなら通信制があるという柔軟な考え方が大切です。

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にしおぎ学院の無料教育相談について

にしおぎ学院は、不登校・ひきこもりのため長期間の学習ブランクを余儀なくされている中学・高校生、そして不登校・ひきこもり経験のある通信制高校やチャレンジスクールの高校生などを対象にした、東京都杉並区の個別指導塾です。

不登校・ひきこもりに陥った原因、そしてこれまでの経緯、期間や現状については、人により実にさまざまです。このため、にしおぎ学院では、入塾ご希望の方には必ず無料教育相談を実施させていただき、1時間程度のヒアリングを通して状況の把握に努めています。

無料教育相談は完全予約制となりますので、必ず事前にお申込みお願い致します。申込みに際しましては、≪無料教育相談フォーム≫をご利用ください⇒≪無料教育相談フォーム≫はこちら

◆【不登校 個別指導塾】にしおぎ学院:入塾までの流れ

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