不登校からの新宿山吹高校合格のために〔国語作文編〕
管理者用
★不登校支援に特化した個別指導を行っています
にしおぎ学院は不登校支援に特化した東京都杉並区の個別指導塾です。
不登校中学生を対象とした小中学内容の学び直しのほか、不登校中学3年を対象にした、都立チャレンジスクール〔稔ヶ丘高校など〕、都立新宿山吹高校定時制課程の高校受験対策を行っています。
チャレンジスクールは学力試験による選抜はありませんが、新宿山吹高校は都立高校入試の共通問題〔英数国〕を受験する必要があります。新宿山吹高校の入試では、学力試験と調査書の比率は7:3となっていて、300点満点の素点が700点となります。完全な不登校中学生の場合、内申点に頼ることができないため、入試本番での高得点で実力合格を目指す必要があります。
にしおぎ学院では、英語・国語⇒各80点、数学⇒60点をそれぞれの教科の最低限の目標として掲げています。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔英数国〕
作文を白紙にしてはいけません!
国語は漢字が読み書きあわせて20点あり、各2点で10問です。その他の読解問題は各5点×14問、そして作文は10点となります。
ちなみに都立英語の英作文は12点分あり、いうまでもなくこの問題も白紙にしてはいけません。
国語の目標が80点以上なので、失点は多くても20点までにとどめる必要があるわけですが、作文をまるまる白紙にしてしまうと10点を捨てることになるわけです。
こうなると作文以外の問題での失点はほとんど許されなくなります。
新宿山吹への実力合格を目指すためには、何が何でも作文の白紙は避けねばなりません。
都立入試全般にいえることですが、「とにかく1点でも多くとり1点でも失点を減らす」という執念は最後の最後まで持ち続けましょう。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔英作文編〕
作文を書く上での諸注意
都立高校入試の作文を書く上で最低限、気をつけることがいくつかあります。
①設問に句読点や「」も1文字に数えるとあり、「正しい原稿用紙の使い方で書け」とは書いてありません。
②段落分けの際の行替えの1マスは1文字に数えるとあるため、段落分けしてください。200字しかないので2段落編成です。
③行替えの直前の行は、半分以上埋めてください。減点対象になる可能性があります。
④小学範囲の漢字はなるべく漢字で書きましょう。誤字脱字は減点対象です!
⑤用字は統一しましょう。
⑥副詞・接続詞・形式名詞は平仮名表記にしましょう。
⑦文体(常体・敬体)は必ず統一してください。
⑧9割(180文字)以上は必ず書いてください。
⑨会話文的な言い回し(なので、なのに、等)は避けましょう。
小学漢字はパーフェクトな状態にしましょう
小学漢字はとにかく完全に書ける状態にしておきましょう。
にしおぎ学院では都立国語の漢字対策や、チャレンジスクールの作文対策の一環として『中学入試 でる順 漢字問題3000題』(旺文社)という教材をお勧めしています。この教材に出てくる書き取りの漢字はすべて正確に書けるよう日頃から練習してください。
この漢字練習は、都立国語の書き取りにも直結してきます。都立国語の書き取りは小学範囲で出題されるからです。
つまり、書き取りと作文の両方の対策となりますので一石二鳥ということになります。
作文は後回しにして構いませんが
作文が苦手だという人やじっくり取り組みたいという人は、順番どおりに解いていく必要はありません。
作文を後回しにするのはいいのですが、作文に取り掛かる前の段階で他の設問全てが解き終わっていなければなりません。
大問1~3、大問4の読解問題、大問5はそれぞれ制限時間10分以内に設定して普段の演習では必ずタイムを計って記入するようにしましょう。
結局、作文に取り掛かる前の段階でどれだけのスピードで他の問題を解けるかにかかっているといっていいでしょう。
そして後回しにした作文も、やはり10分以内に解かなければ見直しの時間を確保できなくなります。英語と同様に国語もスピード勝負ということになります。
作文問題は評論本文の内容と直結している
作文問題は大問3の評論文読解問題に組み込まれる形になっています。大問3の最後の設問が作文問題なのです。このため、大問3の評論の本文内容を踏まえた上で持論を展開しなければなりません。本文内容を無視して勝手に書いた場合は、大幅な減点になるかまたは0点扱いになる恐れもあります。
大問4の本文の中で特に重要なのは最後の2段落です。この箇所が結論部分になるわけですが、さらにいえば、この結論部分そのものを設問にしている問4はきわめて重要な論点を扱っている問題だといえるでしょう。作文に際して本文の趣旨を踏まえるためには、これらの箇所・設問を無視することはできません。
たとえば2025年度の都立国語の大問4の問4は、第十段(最終段落)が傍線問題となっていますがその直前の第九段をしっかり読まないと答えることができません。したがって設問4の答は本文の論点を集約したものになるわけです。
ブレーンストーミングの手法を取り入れる
ブレーンストーミングとは、「特定のテーマに沿って批判をせず、質より量を重視しながらアイディアをどんどん出していく」というやり方のことです。一般的なブレーンストーミングでは複数名のメンバー内でテーマを決めたら、思いつく限りの意見やキーワードを書き出していきます。
もちろん都立国語の作文は受験生はひとりでこの作業を行うわけです。自分ひとりで書き出したアイディアを整理・組み合わせ、作文の材料を取捨選択して構成を考えて文章としてまとめ上げていきます。
先述してきたように、都立国語の作文は時間との戦いになります。このため、構成を練り上げてからじっくりとまとめ上げる時間がないのです。
このため、「じっくり構成を練ってからまとめ上げる」時間がない以上、「書きながら考える」あるいは「考えながら書く」というスタンスで臨むしかありません。
「考えてから書く」ではなく「書きながら考える」
つまり、作文を書く作業そのものがブレーンストーミングのような進め方にならざるを得ないということです。
2025年度入試の作文問題の場合、「忠実な伝達」、「累積的文化進化」、「技術の改良と継承」などがキーワードとして浮上します。これらのキーワードから、自らの体験や見聞を可能な限り思い浮かべていきます。テレビで見たこと、自分の身近で体験・見聞したことなど何でもいいのです。
「部活での先輩から後輩への技術の改良と継承」、「古典落語や歌舞伎などの古典芸能における細部を正確に伝承していくことの大切さ」、「老舗料理店のレシピ・料理法の継承」など、どんどん思い浮かべていき、これらの中で自分が書きやすい内容をその場で取捨選択して、本文趣旨を示すキーワードへとつなげていきます。「じっくり考え抜いてから書き始める」というやり方では、制限時間内には到底書き終わりません。
高校入試作文の指南書に書かれている丁寧な解説はおよそ理想論であり、制限時間を前提したものではないのがほとんどなのです。内容を練り上げて熟考しているうちに試験時間が終わってしまいます。
間に合わせる、埋めることを優先しましょう!
こんなことをいうと「なんて乱暴な!?」と思われるかもしれませんが、現実問題として時間の制約の中では時間内に間に合わせることを優先せざるを得ないのです。
普段の模試でいつも時間切れになってしまう人は、今後、時間内に無理にでも間に合わせる習慣を身につけるようにしてください
⇒【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔模試活用編〕
先述してきたように、都立国語の作文は大問4の評論文の結論部分からキーワードを抽出できれば、あとはブレーンストーミング方式で書いていくだけなのです。つまり評論文の読解さえ正確にできれば、作文は問題なく書けるはずです。したがって、評論文の読解問題はくれぐれぐれも誤読がないよう気を付けましょう。
作文の成否は作文そのものではなく、むしろ評論文読解にかかっているのです。
細かい微調整の「技術」について
文章の引き伸ばし方、削り方は、にしおぎ学院では細かく技術的な指導を毎授業で行っています。
具体的には「一文を二文に分ける」、「二文を一文に統合する」、「接続詞・副詞の使い方」、「文末に形式名詞を入れて文末の長さを微調整する」、「句読点の入れ方を調整する」などです。
200字の指定がある場合、一般的には9割以上が目安となるので、最低でも180字以上は書く必要があります。できれば最終行の半分以上は書くよう心掛けましょう。
そして計算編の記事でも触れましたが、不登校を克服して新宿山吹高校合格を勝ち取るのに必要なのは「精神論」でも「根性論」でもありません。「技術」と「知識」こそが真に必要とされるのです。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔英語長文編〕
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