不登校からの新宿山吹高校合格のために〔英語長文編〕
管理者用不登校支援に特化した個別指導塾です
前回記事「不登校から新宿山引高校合格のために〔計算編〕」に続き、英語長文編となります。
にしおぎ学院では、不登校中学生を対象とした学習支援に特化した個別指導塾です。
このため都立チャレンジスクールの「志願申告書・作文・面接」対策のほか、都立新宿山吹高校定時制課程の入試に必要な都立入試の共通問題「英数国」に絞った受験指導を行っています。
このため都立高校共通入試問題の英数国でいかに高得点をとるかを追求しています。不登校中学生のみを対象としているため、私立高校の併願対策は原則行っておりません。
都立高入試の英語には知識問題は出題されません
都立英語の大きな特徴は、語彙や文法、発音やアクセントを問うような知識問題が皆無であるということです。
都立英語の対策として、英検3級の問題集が使えるかどうかというご質問をいただくことがありますが、英検3級と都立英語の出題内容・形式は大きく異なります。
全く無駄になるというわけではありませんが、高校入試までの時間が限られている場合は積極的にはお勧めしていません。
都立英語は、リスニング・ライティング・リーディングといった実にシンプルな出題形式となっています。なおライティングはリーディングの中に組み込まれる形で出題されます。
そして後述しますが、都立英語のリーディングは英検3級のそれとは比較にならない分量となっているのです。
◆【不登校支援】不登校からの新宿山吹受験対策について〔英数国〕
都立英語の長文は1,350~1,390語と多めです
リスニング20点、ライティング12点、リーディング68点という配点になっており、全体の約7割が長文読解で占められています。
都立共通問題の英語長文の語数は1,350~1390語となっており、やや多めとなっています。
リスニングで10~12分消費した場合、リーディング+ライティングの制限時間は38~40分となります。しかし入試問題を制限時間ギリギリまで解くわけにはいきません。
最低でも10分前には終了させて見直しに当てる必要があることを考えると、少なくとも30分以内には解き終えていないといけないことになります。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔模試活用編〕
都立高入試の英語は長文化の傾向です
都立入試の英語は全国平均より長文化しており、短時間で読了する速読力が求められる傾向にあります。WPM(Words Per Minute)という指標があり、英語を1分間に読んだり話したり聞いたりできる単語数を表す指標です。
都立英語の共通問題では、具体的には1頁分の英文を3分半程度で読めるスピードが目安となります。
WPMで表すと140WPM(1分間に140語)の速さとなります。140WPMという数値は語数だけでいえば標準的な大学入試レベルのスピードに匹敵します。
中学生の平均WPMが60~70WPMですので、この数値を大きく上回るスピードが都立英語長文では要求とされていることになります。
精読から速読へのプロセス
都立英語の長文対策として、文法の問題集ばかりやっていたのでは歯が立ちません。(基本的な文法事項を頭に入れておくことはもちろん必要です。文法をやらなくていいというわけでありません。ご注意を!)
にしおぎ学院では新宿山吹対策に絞り込み、私立高校との併願は念頭に置いていません。このため、中1~中3の文法事項は比較的分量の少なめな市販教材を使って一通り終わらせたら、すぐに読解演習を開始します。
にしおぎ学院では数種類の教材を組み合わせていますが、軸としているのは次の2冊です。
①『中学英語の完成 長文読解錬成 標準編』(育伸社)
②『中学英語 長文読解の達人』(都麦出版)
精読の重要性について
ご紹介した上記の2冊は速読用というより、むしろ精読用の教材として使用しています。これらを使って、文法や構文、語法や語彙などについて丁寧に確認していきます。
長文の中では、特に不定詞句、分詞句、関係代名詞節などのほか、前置詞句や名詞節(間接疑問)などの塊を正確に見極める構文把握力が求められます。語句相互の係り受けの関係を正確に捉えず流し読みしてしまうことが習慣化すると、誤読のリスクが格段に高くなるからです。
つまり、速読練習にいきなり入るのではなく、中程度の長文を精読し正確な構文把握力を身につけることが大切になってくるのです。
こうした精読から速読への段階的な移行は、大学入試の長文読解にも通じるものです。いくら速く読めても間違いだらけの読み方では意味がありません。焦らずじっくり取り組みましょう。
都立高過去問を古い順に速読速解の練習をしていきます
上記2冊での精読練習を終えたら速読練習に入ります。速読速解の練習は都立高校の過去問を通じて行っています。
この際に気を付けていることは、年度が新しい問題からではなく古いものから解いていくということです。
語数が少ない問題から多い問題へと段階的に目を慣らしていくことが目的です。都立高校の英語長文は古い問題ほど語数が少なく、新しくなるほど語数が増えていきます。
にしおぎ学院では、生徒の進捗にもよりますが20年分以上の過去問演習を通して速読速解の技術を習得してもらうようにしているのです。
都立英語で求められる語彙力について
都立英語の共通問題では難解な単語が出てくることはありません。むしろ中学英語の基本的な語彙がしっかり身についていることが重要になってきます。
にしおぎ学院では、『でる順パス単 』(英検5~3級)を日常学習用として推奨しています。
ライティングで基本的な単語のスペルミスがあると致命的ですので、必ず英検5級の英単語から復習してください。また英検3級は「でる順A」までが習得できれば、特に支障を来すことはありません。
無理をして難しい単語を覚えるのではなく、基本的な単語を確実に覚えるようにしましょう。
自校作成問題の活用でさらに磨きをかける
上記の教材を全て終え、さらに磨きをかけて入試本番で満点を狙いたいという人には、都立自校作成問題の活用を推奨しています。
都立トップ3の日比谷・西・国立の長文問題を使っての速読速解演習です。
共通問題よりもさらに文章量が多く、2,250~2,400語の長文となり、よりハイレベルな読解力が求められます。目標WPMは150~160となりますので、共通問題で満点を狙える位置にいる生徒には積極的にお勧めしています。これができるようになれば、将来的に大学入学共通テストのリーディングでも苦労しなくなるはずです。
あくまで全てをやり切って時間的にも余裕のある人向けの勉強法ですので、その点はくれぐれも注意してください。
1年~1年半あれば習熟することは可能です
これまで述べてきたようなことを全て習得して吸収しきるためには、(個人差はありますが)最短で1年~1年半あれば可能です。
新宿山吹高校への合格を目指す不登校中学生の皆さんは、遅くとも中2の冬ぐらいから英数の学び直しに着手すれば十分間に合うでしょう。
中2の冬から始めて、遅くとも中3の4月になるまでには中1・2の学び直しを終えてしまいましょう。
新宿山吹の入試は英数国の3教科しかありません。やるべきことは、たくさんあるわけではないのです。焦らずじっくりと腰を据えて取り組んでください。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹受験対策〔英数国〕
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