不登校からの新宿山吹高校合格のために〔英作文編〕
管理者用
不登校からの新宿山吹合格を目指します
にしおぎ学院は不登校支援に特化した個別指導塾として、2010年秋に開業いたしました。
不登校中学生への学習支援として、稔ヶ丘高校をはじめとする都立チャレンジスクールの受験対策〔志願申告書・作文・面接〕のほか、新宿山吹高校の受験対策として都立高校入試英数国の対策指導を行っています。
不登校児童生徒が35万人を突破し、新宿山吹高校定時制課程を志望する不登校中学生も増えることが見込まれます。この状況が続けば都立高校入試の共通問題で高得点合格することが望まれることになるでしょう。
これまで都立英語の長文や数学の計算の受験対策について述べてまいりましたが、今回は英作文について述べたいと思います。
英作文は絶対に白紙にしてはいけません!
都立英語の共通問題の作文の配点は12点となっています。リスニングが20点、長文読解が68点ですので、比較的配点が少なく感じられる方もいらっしゃることでしょう。
にしおぎ学院の塾生の中には、模擬試験や過去問演習で英作文の問題を白紙にしてしまう生徒もいます。しかし不登校の中学3年生の場合、内申点に頼ることができないことや、近年の新宿山吹の難化傾向を考慮すると、英語でも高得点をとる必要があります。いくら英作文が苦手だからといって、最初から12点分の問題をまるまる捨てることはリスクが大きすぎます。
都立英語の作文はリーディングの「メール問題」の中に組み込まれる形で出題され、メールの脱文箇所を英文3文で補充する問題となっています。
この記事では、とにかく「白紙にしない」「失点を防ぐ」という2点に絞ってご説明させていただきます。つまり「うまく書く」という点にはあえて言及いたしません。シンプルで明瞭な英文をいかにミスなくして書くのか、という点に絞りたいと考えています。英作文が好きで得意だという人、複雑で長い英文を書きたいという人は読む必要ありません。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹受験対策〔英数国〕
英作文で基本単語のスペルミスをなくすために
都立英語長文対策編の記事でも触れましたが、難しい単語を無理に覚える必要はありません。
都立英語の英作文においては、中1・2レベルの基本語彙が正確に身についていれば大きな問題はありません。
次の教材で、中1・2レベルの単熟語を反復練習して、絶対にスペルミスをしないように徹底してください!
『英検5級 でる順パス単』・『英検4級 でる順パス単』〔ともに旺文社〕
減点リスクを最小限に抑えるためにも、難しい単語をあえて使う必要はありません。
無駄な失点をしないこと、1点でも多くとること、これを常に念頭において日ごろから勉強してください!
英作文に使いやすい構文を絞って覚えておく
不定詞句、動名詞句、分詞句を中心とした構文は参考書などで完全に頭に入れておきましょう。
助動詞の意味・用法も重要です。英作文でさらに重要になってくるのが、接続詞を用いた構文です。
接続詞の使い方を間違えると致命的なので、問題集の整序問題などで一通り練習して使い方を確実に身につけておきましょう。
英作文が白紙になりがちな人は、極論をいえばこれらの構文だけで英文を3つ書き上げれば何とかなります。一文を長くしようとして、使い方に自信のない関係代名詞や間接疑問文などを混ぜて失敗すると取り返しがつかないことになるので、無理に使わない方がいいでしょう。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔計算編〕
同一構文の英文を反復しない
たとえば、I want to~のような不定詞の名詞的用法の英文を3つ並べるなどのような書き方です。確かに白紙にするよりはマシではありますが、けっして推奨されることではありません。
先程列挙した構文を3種類使えば、自ずと異なる構文の英文が3つ書けることになります。
事前にある程度のパターンを作っておけば、出題内容にかかわらず最悪でも白紙は避けられますし、文法的・構文的に明らかな誤りを避けることができるはずです。
また同じ単熟語を反復するのもいただけません。
特に英語は普通名詞の反復を好まないので、2回目以降は代名詞に置き換えるようにしましょう。ちなみに代名詞の格変化を間違えたりしたら、これも看過できない大問題です。
自信がない人は中1の教材などを使ってしっかり確認しておきましょう。とにかく基本は大事なのです!
時制についての注意点
動作動詞の現在形というのは、「今していること」ではなく「繰り返し行われる動作」を表しています。頻度を表す副詞(alwaysなど)を伴うことが多いのが特徴のひとつです。したがって「今していること」は現在形ではなく、現在進行形を使うのです。
日常化・習慣化している動作を表す場合は現在形で書きますので注意してください。(「私はいつも夕食後に勉強しています」などです)
また動作が現在なのか過去なのかを間違えると致命的なので、自分が書いた英文は必ず和訳して時制の使い方を間違っていないかどうかを確認してください。
書きっぱなしにしないようくれぐれも注意しましょう。時制や三単現のsなど、動詞の語形に関する基本的なミスは絶対あってはなりません。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔模試活用編〕
Eメール英作文に関する自学教材
これまで、「失点を最小限に防ぐ」「答案を白紙にしない」などについて必要最小限のやり方について述べてきました。最後に中学英語で書くことのできるEメールについての自学教材をご紹介しておきます。この本はEメール英作文の自学教材として優れているだけでなく、中学英文法・構文に関する知識が過不足なく凝縮されています。
『Eメールから始める超かんたん英作文 中学英語を復習して英文手紙をすらすら書く本』(辻由紀子著,中経出版)
この本には、英作文に必要不可欠な中学英語の文法・構文がとてもコンパクトにまとめられています。基本動詞の語法、時制、不定詞、動名詞、助動詞、接続詞などの中学英語の基本事項について整理され、わかりやすく的確に説明されているので、英作文を書く上で有益であるのはもちろん、中学英語のエッセンスもこの本1冊で一通り復習できる内容となっているのです。
この本はいわゆる「受験参考書」ではなく「大人向けの学び直し用教材」です。しかし知る限り、高校受験用や英検用のいかなる教材よりも「中学英語のエッセンス」を分かりやすくまとめてくれていると思います。新宿山吹受験生の中で、中学英語の文法事項を短期間で基本からしっかり学び直したい人にも是非お勧めします。
都立英語はあくまで長文重視です!
ところで都立英語は、リスニング20点・ライティング12点・リーディング68点で、長文問題が約7割を占めています。あくまで長文重視であることを忘れないでください!英語の勉強に割く時間の大半は長文読解の対策に割かざるを得ないのです。
英作文の対策に割く時間はおのずと削られることになるわけですから、効率的に勉強をしなければなりません。1文を複雑にしたり長くしたりして、盛りだくさんな内容の英文を書く必要はありません。高校入試では「うまく書く」「たくさん書く」のではなく、「正確に書く」ことが求められているのです。知っている知識を手当たり次第に詰め込めばいいというわけではありません。
先程ご紹介した本などを使って、必要最小限の知識を要領よく習得することに注力してください。そして英作文を習得することは英語全体の基礎学力の向上に寄与するのです!
そして、いくら長文重視とはいえ、しつこいようですが英作文の問題を放棄して白紙にすることだけはやめましょう!長文重視ということは、けっして英作文を捨てていいということではありません。
◆【不登校支援ブログ】不登校からの新宿山吹合格のために〔英語長文編〕
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