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不登校
2021/06/24

不登校・ひきこもりからの回復と再発について

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不登校支援ブログ

◆にしおぎ学院は不登校学習支援を行っている杉並区の個別指導塾です。不登校・ひきこもりによる充電期間を経て、回復に向かう途上でいきなり無理をさせると、あっというまに燃え尽きて元に戻ってしまうことがあります。このようなことを繰り返すとダメージが蓄積されていく可能性があり、自己肯定感も得にくくなってきます。

◆周囲の大人たちは、不登校・ひきこもりからの子どもの「急発進」や「暴走」を放置するのではなく、慎重にコントロールする必要があります。

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【目次】

1.不登校・ひきこもりからの社会復帰に焦りは禁物

2.回復・復帰には長期的な見通しを立てるようにしましょう

3.回復期には、子どもの「急発進」そして「暴走」に注意

4.子どもの「暴走」を止めるのが親の役目

5.不登校・ひきこもりを繰り返すとダメージが蓄積されます

6.不登校学習支援に必要なの《詰め込み》ではありません

7.にしおぎ学院における不登校学習支援の方針について

【不登校 学習支援】にしおぎ学院について

1.不登校・ひきこもりからの社会復帰に焦りは禁物

不登校・ひきこもりが長引いている場合は、充電期間を終えたとしても、社会復帰するまでは最後までけっして油断してはなりません。いうまでもなく児童生徒の場合、「社会復帰」とは「登校再開」のことを指します。

家の中にひきこもって家族以外の人にも会わず、自室でネットに夢中になるばかりで何もできすにいる子どもを前にしたとき、家族、特に親としては「1日も早く元の状態に戻って学校に行ってほしい」と焦らずにはいられないものです。

しかし実は、当人は親以上にもっと焦っているのです。そしてこうした親の焦りは子どものコンディションをさらに悪化させてしまう恐れがあります。

子どもにとって休養を取る期間が延びたとしても、その子どもが最終的に精神発達を遂げることができれば、それに越したことはありません。場合によっては、長期間の不登校・ひきこもりの経験を、その後の人生で生かすことができるようになることもあります。

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2.回復・復帰には長期的な見通しを立てるようにしましょう

十分な静養期間を経て回復期になると、子どもが気力を回復し、一見して元気な様子を取り戻すことがあります。親は、こうした子どもの様子を見て安心し、いきなり以前のように活動させようとすることがあります。

そして、子ども自身も、これまで休んでいた分の学業の遅れを取り戻したいという気持ちに駆られ始めます。しかし、親はここで子どもに切迫した目標を立てて無理をさせないことが大切なのです。◆不登校からの回復には充電期間が必要です

学校の勉強についていけない場合は、不登校学習支援を行っている塾などで学ぶこともできますし、中学3年生の場合、高校受験が間に合わないような切迫した時期にさしかかっているようであれば、無理に間に合わせることを考えずに、3~4年後の大学受験に間に合えばいいというゆったりした長期的なスタンスを取ることが必要になります。

極論を言えば勉強はいつでもできるので、今は休養・治療に専念すべき期間であると、焦らずに、じっくりと待つ姿勢でのぞむことが大切なのです。

不登校・ひきこもりは再発することがありますので、再発を防ぐためにも、ちょっと元気になったからと言って、いきなり元の状態に引き戻そうとすることには慎重であるべきなのです。

◆【不登校個別指導】にしおぎ学院について

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3.回復期には、子どもの「急発進」そして「暴走」に注意

中学3年生の場合、高校受験を控えていることが多いと思いますが、不登校・ひきこもりの状態が徐々に回復期に向かい、ひきこもりや無気力だった状態が少しずつよくなってくると、当人も、見守ってきた親も、「もう受験勉強を始めないと高校入試に間に合わないかも!」という気持ちになりがちです。しかし、何度も繰り返しになりますが、ここでの焦りは禁物なのです。

子どもは、不登校になった間もない頃は気分も塞ぎがちで無気力になっていたとしても、少し状態が回復してくると、思いに任せて行動をしようとしがちです。

私たちの塾でも例年、このように急発進して暴走してしまう生徒が後を絶ちません。

この状態を「子どもがやる気を取り戻した」「元気そうだからもうガンガンやらせて大丈夫だ」と早合点して放置してしまうと、数週間も経たないうちに燃え尽きて、不登校になった当初の状態に戻ってしまうか、さらにもっと状態が悪化してしまうことが少なくありません。◆不登校からの回復には充電期間が必要です

回復期に暴走してしまうと、たちまち電池切れを起こして頓挫していまうという例を何度見てきたことか分かりません。このようなことを繰り返すと、子ども自身の自己否定感情がどんどん強くなってしまうので非常に危険だといえます。

◆【不登校 学習支援】にしおぎ学院:入塾の流れ

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4.子どもの「暴走」を止めるのが親の役目です

こうした場合、周囲の大人たちがしっかりとブレーキをかけてあげる必要があります。

個人差はありますが、一定の充電期間を終えると、不登校・ひきこもりの回復期に向かっていきます。子どもは一時的に元気になり、学校や部活に行くようになり、その元気な子どもの様子を見て、親も安心してしまいがちです。しかし、それは完全に回復したわけではないので、再び登校を渋るようになってきます。

実際に登校と不登校を数ヶ月ごとに繰り返していくうちに、不登校の期間がどんどん長くなっていくというケースは少なくありません。

ここで注意しなければならないのは、子どもの疲労が現れる前に、親がストップをかけて、子どもをコントロールしてあげるということです。

特に、高校受験を控えた中3生の場合、非常に激しい焦りがあり、みんなに追いつこうとして必死になりすぎてしまう危険性があります。しかし、うつ病の回復期は、完全に治ったわけではないので、頑張りすぎるとあっという間に元の状態に戻ってしまうのです。

中3生の子どもがやる気を取り戻し、安心して応援したくなる気持ちは分かりますが、親はむしろ子どもの引止め役に徹する必要があります。

◆【にしおぎ版】不登校学習支援のあり方について(10項目)

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5.不登校・ひきこもりを繰り返すとダメージが蓄積されます

不登校・ひきこもりは再発の回数が増えるほど、子ども本人の挫折感が強くなり、心理的なダメージが蓄積されていく危険性があります。その結果、状態が以前より悪化していくことも稀ではありません。

回復期に焦るあまりいきなり学校に復帰したりしてしまうと、再発の危険が高まります。

抑うつや無気力、腹痛や吐き気などの強い症状が現れる不登校の初期を過ぎて回復期に入ると、当人も親も安心してしまいがちです。しかし回復期には、気力や体力がまだ十分に回復しているわけではないということを、しっかりと理解しておく必要があります。

このような状態で、学校にいきなり復帰して勉強の遅れを何とか取り戻そうと頑張りすぎて無理をしてしまったような場合、ここで溜まった疲労が原因となって、すぐに燃え尽きて不登校が再発しやすい状態になってしまうのです。そして先程来たびたびご指摘しているように再発を放置すると、そのたびに症状がどんどん悪化していくことになります。

助走もなく急発進して短期間の詰め込みで暴走してしまっても、完全に回復したわけではない心身のコンディションでその大きな負荷を受け止めきれず、早い場合は1週間程度で頓挫してひきこもりに戻ってしまうことも珍しくはありません。

特に、不登校・ひきこもりからの回復期には慎重さが求められます。元に戻すにしても、あくまでいきなりピークの力を出させようとするのではなく、少しずつ慣らし運転をするような形で戻していくことを心掛けてください。

◆【不登校】にしおぎ学院:大学受験コース案内

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6.不登校学習支援に必要なのは《詰め込み》ではありません

いきなり元気だった頃の普通の学校生活に戻ることはできません。

焦るあまり、早く復学したとしても、再び学校に行けなくなってしまうと元も子もありませんので、目先の高校受験や大学受験にとらわれず、焦らずゆったりと構えて、一歩ずつ歩みを進めていくことが遠回りに見えても、実はかえって近道なのだと心得ていただいたいと思います。

勉強はいつでもやり直せますので、休養に専念することを優先してください。

そして不登校学習支援で大切なことは、短期間で遅れを取り戻させようとすることではなく、スローステップ、ストレスフリーに加えてサスティナビリティ(持続性・継続性)であるといえます。

不登校学習支援でもっとも避けるべきは「太く短く」というスタンスなのです。「細く長く」続けられる力を身につけていくことで、精神的に成長していくことがはじめて可能になります。

◆不登校中学生、通信制高校・チャレンジスクールの高校生の個別指導塾「にしおぎ学院」コース案内

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7.にしおぎ学院における不登校学習支援の方針

にしおぎ学院における不登校学習支援の方針についてまとめると以下の3点に集約できます。

①スローステップ

②スレスフリー

③サスティナビリティ

不登校・ひきこもりからの一時的な回復ではなく、持続性を保つことができるようになることこそが、不登校学習支援の最大の目標となります。そのためには目先のことにとらわれず、じっくりと腰を据えて不登校の問題に取り組むことが求められます。

「高校に合格さえすればいい」「大学に受かりさえすればいい」という短絡的な考え方は時として取り返しのない結果を招く恐れがあるのです。

にしおぎ学院の指導方針につきましては、「にしおぎ学院の《3つのS》」という形で詳しくご説明していますので、是非ご覧ください。またこれとは別に「不登校学習支援のあり方」について10項目でまとめましたので、こちらも併せてご一読いただければ幸いです。

◆【不登校 学習支援】にしおぎ学院:無料教育相談フォーム

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