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不登校
2023/05/10

「五月病以上」から不登校・ひきこもりへ

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不登校支援ブログ

GW明けの「五月病」から「五月病以上」へ

最大で9連休という今年のゴールデンウィークもとうとう終わってしまいましたが、中学・高校生の皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか。

長期休暇、大型連休が明けると、人により程度の差はあるものの、なかなか勉強に集中できない、朝起きられない、通学したくない、気が滅入る、落ち込むなど、「五月病」と言われる症状が出ている人も少なからずいるのではないでしょうか。しかし、このような漠然とした意欲の喪失や無気力、食欲不振などの症状が悪化し、やがて腹痛や頭痛、吐き気や嘔吐など顕著な身体症状が出始める場合があります。

このような顕著な身体症状のために次第に学校に行き渋るようになり、授業を欠席するようになることがあります。つまり、従来型の「五月病」を超えて日常生活や学校生活に支障をきたすようなってしまう場合、あえて「五月病以上」と称されることがあるようです。

特に、中学・高校に入学したばかりの新1年生は、新しい環境への適応ストレスのために、こうした五月病にかかりやすく、さらにその先にある「五月病以上」に発展しやすい状況にあると言えます。そして、「五月病」が「五月病以上」に悪化した場合、不登校につながっていくことは十分に考えられます。

にしおぎ学院での無料教育相談においても、GW明け以降に顕著な身体症状を訴えて不登校に陥っていくケースをよく耳にします。

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適応障害としての「五月病(以上)」

こうした適応ストレスによって生じる五月病あるいは五月病以上の状態は、医学的には適応障害(AD)と診断される症状を呈しています。

適応障害とは、はっきりと確認できるストレス因子によって著しい苦痛や機能の障害が生じており、そのストレス因子が取り除かれると、そうした症状が消失するという特徴の精神障害の一種です。

適応障害としての五月病の症状としては以下のようなものが挙げられます。

①なんとなく気持が滅入る、落ち込む

②疲れやすい

③勉強に集中できない

④眠れない

⑤朝起きられない

⑥食欲不振

⑦胃痛

⑧めまい

⑨不安感に伴う動悸

⑩人との接触を避け、ひきこもりがちになる

先述したように、五月病の初期の段階では漠然とした不安や意欲喪失だったものが、これを放置してしまうとこじらせて「五月病以上」に発展する危険性があるわけです。

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五月病がこじれると抑うつや不安が生じることがあります

五月病になると、情緒的な障害が生じ、抑うつや不安を伴うことも多いとされています。

電話やメールなどの対人接触についても避けるようになり、過度になると社会的ひきこもりのような状態に陥ることもあります。

学校生活や学業にも支障を来たすようになり、生活機能の低下や、学力・成績の低下を招く場合もあります。

また、それだけにとどまらず、意欲低下によって就学そのものが不可能になってしまうこともあるので、注意が必要です。

適応障害は、ストレス因子の除去によって消失し、自然に軽快することもあります。

しかし中学や高校に通学している以上、学校生活や学業、新しい人間関係などにおけるストレス因子を完全に取り除くことは難しい場合もあり得るでしょう。

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激しい意欲低下による不登校・ひきこもり

五月病(以上)が適応障害と診断されることが多いということは述べましたが、このように激しい意欲低下が生じた場合、学校に行きたくなくなりますし、ひどい場合は外出もできなくなります。

このように五月病の急激な悪化により、不登校や社会的ひきこもりに発展する危険性も高くなります。五月病を一過性のものと軽く考えていると、後になって大変なことになる可能性もあるのです。

GWの大型連休明けに、我慢して仮に登校したとしても、学校ではぜんぜん楽しくありません。熱中できることもなく、やる気もまったく起こりません。

たとえば、学校生活に対して具体的な不満がなくてもやる気が低下し、そこにクラスや部活の対人関係の問題やいじめ、学級崩壊などがあると、一気にひきこもり状態に陥ってしまう危険性があります。

また、こうした意欲の低下に伴い、将来の目標もまったく見えなくなります。将来についての目標がないと、学校に行く意味が分からなくなります。

しかし、不登校からひきこもりに陥り、その状態が長引いてくると、将来の夢がなくなり、周囲の大人たちから痛烈な批判を浴びせられることになりかねません。

このように五月病で意欲低下が生じ、不登校やひきこもりに陥っている場合、周囲の大人たちはむやみに励ましたり叱責したりすることは避けたほうがいいでしょう。

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中学・高校新1年生のメンタルケア

ストレス因子そのものを除去できないとすれば、ストレスを失くすのではなく、軽減したり散らしたりするしかありません。

中学・高校受験などによって、大きく環境が変化してしまったという生徒の場合は、かつての環境での親友、旧友に積極的に会って話をするということでもいいようです。

また栄養のバランスが崩れて、ストレスが強化されている可能性もあるので、ビタミンC、カルシウムなどを積極的に摂取するよう心掛けてください。

ビタミンCは、イライラしたり焦ったりすると大量に消費されると言われていますし、カルシウムは、興奮を鎮め、神経の伝達を保持する働きがあるとされています。

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GWが明けてはじめての定期試験

ゴールデンウィーク明けの五月病を何とか我慢して五月病以上にならずに乗り越えたとしても、中学・高校の新1年生には、六月病(新五月病といわれることもあります)という危機が待ち構えています。

5月下旬あたりから、はじめての中間テストが実施されることが多く、不登校が急激に増えだす時期も6月初旬以降となります。またこの時期には、体育祭・運動会などの行事も実施されることが多くなっており、はじめての大きな学校行事日程が重なってくることになるわけです。

特に、入学後はじめて定期試験の結果が自らの想定外の、はなはだ不本意な結果であったような場合、その事実を受け止めることができず、その後の学習意欲が大幅に低下し、それまで抱かなかった自己否定的な感情を抱くようになっていく可能性があります。

そして、そのまま不調につながり、うつ病にまで発展することもあるのです。

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六月病という新たな危機

この六月病とでもいうべき危機に直面することによって、中学・高校の新1年生にとっては、1年間前半における大きな山場を迎えることになると言えそうです。

つまりGW期間明けの五月病を乗り越えたらもう安心ということではなく、5月下旬~6月初旬あたりまでは六月病リスクがピークを迎える期間であり、新1年生にとって要注意の時期であると言えます。

そして思春期の場合、自律神経のバランスを崩して起立性調節障害(OD)を発症する可能性も出てきます。

この起立性調節障害は発症すると、一般に気温の上昇により症状が悪化することが知られており、夏にかけての時期は、こちらについても十分な注意が必要です。

◆【不登校支援ブログ】起立性調節障害(OD)と不登校①~⑨まとめ

学ぶことの大切さを知ることで社会に一歩近づきます

不登校に陥り学校を休んでいる間に、親は登校を説得したり無理強いしたりするのではなく、登校を続けることのメリットやデメリットを家庭で話し合い、学校について冷静に考え直す時間を取りましょう。

そして、学校以外の場でも、勉強を少しずつでも継続することで学力を身につけ、達成感を味わうことができ、進路への希望を見出すことができることを、子どもに知らせてあげましょう。どこであれ、学ぶことの大切さ、喜びを知ることは、やがて社会に近づく一歩となるのです。

本人なりの目標設定ができ、進路に向けて取り組む意欲が出てくるのを、周囲の大人たちは粘り強く待ってください。

周囲の大人たちは、夢や希望について考えるための手助けをすることが大切です。どんな目標でも頭ごなしに否定するのではなく、とにかくサポートすることで、子どもは自信を取り戻して前向きになっていくはずです。

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にしおぎ学院は不登校対応専門の個別指導塾です

にしおぎ学院は、不登校対応を専門に特化した個別指導塾です。

にしおぎ学院では、主に次のような生徒を対象にした、学習・受験指導を行っています。

・都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)や都立チャレンジスクールの受験をお考えの、不登校の中学生

・中学時に不登校・ひきこもりを経験され、通信制高校や都立チャレンジスクールに進学された、高校生・既卒生

・高校入学後に不登校・ひきこもりを経験され、通信制高校や都立チャレンジスクールに転学された、高校生・既卒生

にしおぎ学院では、不登校・ひきこもり経験のある中学生、高校生、高校既卒生への個別対応に万全を期すために、1部屋1名・1対1の完全個室による個別指導を行っています。

にしおぎ学院の完全個別指導は、生徒ひとりひとりのパーソナルスペースの確保とプライバシーの尊重を大切に考えた、個室によるマンツーマン指導です。

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