不登校・ひきこもり・ニートについて
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文部科学省による「不登校」の定義ついて
「不登校」とは医学的な診断名ではありません。「不登校」とは、簡単に言えば「学校に行っていない」という状態のみを指す言葉です。
「不登校」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因や背景により、児童・生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にある」というのが文部科学省の定義です。
文部科学省では、病気や経済的理由以外で年間30日以上学校を欠席している児童・生徒を「不登校児童・生徒数」として統計調査しています。
「不登校」という言葉自体は上記のように疾患単位を表す言葉ではありません。しかし、「不登校」という状態にはさまざまな病態が含まれている可能性があり、その場合は病態にあわせて個別に対応していく必要があります。
「ひきこもり」と「不登校」について
「ひきこもり」については、厚生労働省による『ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン』において、「さまざまな要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、支援、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)現象概念である」とされています。
「ひきこもり」と、ほとんどの時間を自室あるいは自宅にこもって過ごし、社会的な活動を避けている状態のことであるといえます。一説によれば、数十万とも百万超にのぼり、さらには年々増加傾向にあるともいわれています。
時期的に早い場合は小学生から見られ、多くは不登校から始まります。ひきこもりの期間が長くなるにつれ、スマホ・ネットなどに没入するようになり、昼夜逆転した生活が常態化していきます。
◆【不登校・ひきこもり・ニートからの学び直し】にしおぎ学院について
不登校の小中学生は約12万人弱
文部科学省の「学校基本調査」(2015年)によれば、不登校の小中学生は12万2902人(2014年度)となっています。
小学生について言えば、前年度(2013年度)より7万6914人減少しているにもかかわらず、不登校は1691人増えて、2万5866人となっており、小学生の255人に1人は不登校という
同調査によれば、2007年には12万9255人となってから5年連続で減少傾向にあったものの、ここ数年は増加に転じています。
中学生についても不登校の割合は微増しています。中学生全体で前年度(2013年度)より3万1725人の減少であるにも関わらず
言い換えれば、不登校とは登校に対して、、怒りや拒否、拒絶の感情、罪悪感や恐怖などの葛藤を伴い、欠席状態を継続する状態です。
「社会的ひきこもり」としての不登校
思春期の子どもは、心身の成長過程であり自我が形成され始める時期でもあるため、学校の内外での社会活動や対人関係における葛藤やトラブルについての悩みを抱え始める時期でもあります。
その点において、不登校とは社会からの「ひきこもり」の一種であると言えますし、その意味で「社会的ひきこもり」であるとも言えるでしょう。
また学校生活に参画せず家庭内にとどまる生活自体が、激しい罪悪感を生じさせ、結果として強い葛藤を生み出す原因ともなります。
また買い物などに1人で外出したりすることができる場合もありますし、その場合においても、社会活動に参画していないという広い意味では、社会的なレベルでのひきこもり状態にあると考えられます。
近年の不登校に見られる特徴
文部科学省の平成26年7月に出した「不登校に関する実態調査」では、不登校経験者の進学率に関して興味深い結果が示されています。進学率の推移は前回調査時からの変化を示しています。
高校進学率(65.3%⇒85.1%)
大学・短大・高専への進学率(8.5%⇒22.8%)
この実態調査から不登校経験者の高校進学率が大きく向上したことが分かります。その一方で、就職も進学もしない率は下がってきています。
就学も就学もしない者の割合(22.8%⇒18.1%)
とはいえ、不登校経験者の2割弱の割合で未就労・未就学になり得るということで、今後も注視が必要になるでしょう。
◆【通信制高校からの学び直し】にしおぎ学院:大学受験コース案内
不登校のまま中学を卒業して通信制高校に進学
不登校が長期化して、そのまま通信制高校へと進学する生徒も増えていますが、いうまでもなくこうした通信制高校の生徒は、「不登校」あるいは「ひきこもり」としてカウントされません。
通信制高校の生徒で、通学型ではなくほぼ在宅学習(スクーリングあり)という生徒もたくさんいますが、こうした生徒の中には、日常的にひきこもりに近い状態に陥っている生徒も少なくありません。
こうした表面上の数字では見えにくい、「不登校」や「ひきこもり」のあり方もあるため注意が必要です。つまり、実際に発表されている人数よりも、潜在的に「不登校」や「ひきこもり」は多い可能性もあるということです。
ニートと不登校
ニートとは「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」という意味です。
わが国におけるニートの定義は「青少年の就労に関する研究調査」において、「高校や大学などに通学しておらず、独身であり、ふだん収入になる仕事をしていない15歳以上35歳未満の個人(予備校や専門学校に通学している者を除く)」であるとされています。
また就業していなくても、就職を希望する明確な意思があり、求職活動をしているような人はニートから除かれます。
ニートに陥っている人の中には、義務教育の段階から不登校やひきこもりの問題を抱え、場合によっては精神的な病気、身体症状などを抱えている人も少なくないと考えられています。
またニートの長期化によってさまざまな精神・身体症状が出てくることもありますのでこの場合は特に注意が必要です。
先ほど触れた通信制高校の卒業生の進路未決定の割合は4割に達しており、通信制高校卒業時に約2人に1人が進路未決定であるという数字もあります。
◆【不登校・ひきこもり・ニートからの学び直し】にしおぎ学院について
不登校の段階について
①身体症状を訴えて学校を欠席し始める、五月雨登校の段階
②欠席が連続し長期化し、不登校が本格化していく段階
③不登校を続けているうちに外のことが気になりだす段階
不登校が始まる最初の段階においては、強いストレスを感じ、それが原因で身体の不調が現れることがあります。
最も多く見られるのが頭痛で、このため保健室などに行くことが増えます。そして腹痛ですが、学校や登校途中などでたびたび腹痛になると、家の外に出ることそのものが怖くなるようになります。
また午前中などに多いのは起立性低血圧という症状で、朝起き上がったり立ち上がったりした際に、めまいを起こして倒れてしまうこともあります。
他には倦怠感、吐き気などの気持ちの悪さなどがあります。不登校の初期段階における身体症状の中でも、痛みや倦怠感がひどい場合は必ず医師に相談して対応していく必要があります。
中学校の1クラスに1人は不登校
中学生年代における思春期の発達課題は、大きく分けて「母親からの心理的な自立」「自分探し」「自分づくり」の三つが挙げられます。
中学生の不登校に関係すると考えられるのは、親からの分離不安ではないため、小学生などの不登校とは要因・背景が大きく異なっていると言えます。
不登校の出現は中学生年代にピークを迎えます。小学校半ばぐらいまでの年代では不登校はそれほど顕著に見られませんが、小学4年生ぐらいから緩やかに増加し始め、中学入学後に急増すると言われています。
文部科学省の調査によると、中学生における不登校の出現率は全国平均で3%弱であり、これは小学生の約10倍にあたります。
思春期の前半の時期(10~14歳)は、母親から心理的に距離を置くため、同性の仲間と活動することに没頭しやすくなります。この結果、集団から脱落したらどうしよう、排除されたらどうしようという恐怖感が芽ばえ、集団へ過剰適応してしまうことがあります。
思春期であるからこそ、他者の視線や批判などに過剰に反応し、強い挫折感や羞恥心を味わう結果になりがちであると言えます。
中学入学後に不登校が爆発的に増える要因の一つに、こうした思春期の発達課題が関係しているのだと考えられます。
思春期のひきこもりは長期化しやすい
思春期後半(14~18歳)は、真の自分を確立し社会と渡りあっていくための能力を身につけていく時期でもあります。この時期には「自己」という感覚にも敏感になってきます。
この時期には、他者の目を気にするだけでなく、自己愛が高まり自分を否定されるようなことに関して非常に過敏になります。
自己愛の高まりによって、孤立感や無力感を感じがちになりですし、自分は尊重してほしいにも関わらず他人の意見を強いられることには反感を抱き、嫌がるようになっていきます。
思春期の子どもの気持ちは、このように「仲間と一緒にいたい、認められたい」と「ひとりになりたい、かまわないでほしい」という相反する気持ちの間で揺れ動きやすくなり、このため挫折や危機に直面した際に、周囲に支援を求めることが難しくなりやすいのです。
このため思春期に一旦ひきこもってしまうと、そこから抜け出すことが困難になり、長期化しやすいという傾向があります。
◆【不登校・ひきこもりからの学び直しの塾】にしおぎ学院について
にしおぎ学院は不登校専門の完全個別指導塾です
にしおぎ学院は、不登校・ひきこもりで長期間の学習ブランクを余儀なくされた中学・高校生を対象に学習支援や高校・大学進学指導を行っている、東京都杉並区の個別指導塾です。◆【不登校個別指導】にしおぎ学院について
定時制・通信制高校やチャレンジスクールの高校生を中心に、適応指導教室やフリースクールなどのオルタナティブスクール、通級学級、特別支援学級の中学生、保健室登校や別室登校の中学生たちも通塾しています。
にしおぎ学院の指導スタンス・方針につきましては、10項目にして詳しくまとめましたので、ご関心をお持ちの方はどうぞご参照ください。
不登校・ひきこもりを経て高校・大学に進学しています
にしおぎ学院に通う生徒たちは、不登校やひきこもりで長期の学習ブランクを余儀なくされているわけですが、その生徒たちのほぼ全員が高校・大学への進学を実現しています。
にしおぎ学院の生徒たちの主な進学先は下記の通りです。
【高校進学実績】
都立新宿山吹高校定時制課程(普通科)、都立荻窪高校、都立八王子拓真高校(一般枠・チャレンジ枠)、都立稔ヶ丘高校、都立世田谷泉高校、都立大江戸高校、私立国士舘高校定時制課程、他
【大学進学実績】
中央大学、津田塾大学、國學院大学、日・東・駒・専、武蔵野大学、白百合女子大学、東京経済大学、私大薬学部・薬科大、他多数
多くの生徒たちが中学基礎からじっくりと学び直して、高校・大学受験を目指しています。
現在も、国立大学医学部や私立薬科大・薬学部をはじめとして、上智、G-MARCH、成蹊・成城・武蔵、日東駒専などを目指して、多くの通信制高校生たちが受験勉強に励んでいます。
またにしおぎ学院では、高校合格・入学後も大学受験を目指して通塾している生徒が少なくありません。
◆【通信制高校からの大学進学】にしおぎ学院:大学受験コース案内
お問合せはお電話または無料教育相談フォームで承ります
にしおぎ学院では、不登校や元不登校の中学・高校生のために、入塾前には必ず教育相談を行い、丁寧なヒアリングを行うようにしています。
相談時間は約1時間です。なお完全予約制となっておりますので、必ず事前にご予約をお願い致します。
にしおぎ学院では、お電話でのお問合せは平日月~土の13時半~20時半にて承っております⇒℡:03-5303-5336(担当:田中)
日曜・祝日につきましては、お休みをいただいておりますので、営業時間・営業日以外のお問合せにつきましては、無料教育相談ページの≪無料教育相談フォーム≫を、どうぞご利用ください。
また営業時間にもお電話が繋がらないことがございますので、この折にも誠にお手数ではございますが、≪無料教育相談フォーム≫をご利用いただきますよう、お願い致します。
不登校になった経緯、現状を丁寧にヒアリングします
にしおぎ学院では、入塾をご希望の保護者・生徒の方々のために、無料教育相談を必ず行っています。
無料教育相談では、不登校になった経緯、期間、そして現在の状況などについて、丁寧にお伺いいたします。
入塾前の入念なヒアリングを通じて、今後の授業の進め方や教材の選定につきまして、ご相談させていただきます。
所要時間は1時間程度です。
不登校・ひきこもりに陥る要因・背景について、サイト内の≪不登校支援ブログ≫にて記事を掲載しておりますので、ご関心のある方は下記のリンクをどうぞ参考にしてください。
横浜・川口からも塾生たちがほぼ休まず通っています
にしおぎ学院には、地元の杉並区、練馬区、中野区、世田谷区のほか、都心の新宿区、渋谷区、江東区、そして武蔵野市、西東京市、三鷹市、小金井市、国分寺市、国立市、立川市、調布市、府中市、小平市、東久留米市、東村山市、昭島市、羽村市など東京都内のほか、遠くは神奈川県横浜市、埼玉県川口市からも、多くの塾生たちがほとんど休まず通塾しています。
JR中央総武線西荻窪までの所要時間は、(最短で)横浜から1時間弱、川口からは50分弱となります。にしおぎ学院は、JR中央総武線西荻窪駅北口を出て直進して2分の場所にあります。
にしおぎ学院へのアクセスの詳細につきましては、下記のページにてご確認いただけます。
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