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不登校
2016/12/21

うつ病と不登校・ひきこもり①~⑮(不登校支援ブログ一覧)

管理者用
不登校支援ブログ

「うつ病と不登校・ひきこもり」のブログまとめました

これまで「うつ病と不登校・ひきこもり」について連載してきたサイト内のブログ(不登校支援ブログ)を、一旦まとめしたので、ご参照いただければと思います。

にしおぎ学院の不登校支援ブログ「うつ病と不登校・ひきこもり」①~⑮のリンクを一覧として下記にまとめました。

うつ病と不登校・ひきこもり①(うつ病の特徴について①)

うつ病と不登校・ひきこもり②(うつ病の特徴について②)

うつ病と不登校・ひきこもり③(うつ病の要因について①)

うつ病と不登校・ひきこもり④(うつ病と要因について②)

うつ病と不登校・ひきこもり⑤(うつ病と統合失調症との識別について)

うつ病と不登校・ひきこもり⑥(うつ病と境界性パーソナリティ障害について)

うつ病と不登校・ひきこもり⑦(うつ病と適応障害について)

うつ病と不登校・ひきこもり⑧(うつ病と不安障害について)

うつ病と不登校・ひきこもり⑨(「体の病気」としてのうつ病について)

うつ病と不登校・ひきこもり⑩(うつ病と自殺について①)

うつ病と不登校・ひきこもり⑪(うつ病と自殺について②)

うつ病と不登校・ひきこもり⑫(うつ病の回復期間と休養について)

うつ病と不登校・ひきこもり⑬(うつ病の再発を防ぐために)

うつ病と不登校・ひきこもり⑭(うつ病回復後の進路選択について)

うつ病と不登校・ひきこもり⑮(うつ病と認知の歪み・認知行動療法について)

うつ病になりやすい子どもには、物事に対する捉え方や考え方、感じ方に偏向や癖があることが多いとされ、このような偏向や癖のことは「認知の歪み」と言われています。

認知の歪みは、うつ病に限らず、不登校やひきこもりに陥っている子どもに見られがちですので、にしおぎブログでも、この認知の歪みについて取り上げています。

 ◆【不登校支援ブログ】認知の歪みと不登校・ひきこもり①~⑦ 

発達障害の二次障害として「うつ病」を発症することも 

発達障害の子どもが、二次障害としてうつ病を発症することも少なくはありません。発達障害とはコミュニケーションや認知、運動、行動、学習、社会性などに関する能力がアンバランスになり、生活に支障をきたす障害の総称です。

偏り方の特性によって、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、限局性学習障害(SLD)などがありますが、これらの境界は曖昧で、重なって現れることもあります。

発達障害は、幼児期から症状が現れ始め、人とうまくコミュニケーションが取れなかったり、落ち着きがない、集中力がない、などと、周囲の大人たちから叱責されることが多くなり、自己評価を低くして育ってしまうこともあります。

逆に、周囲の大人たちや本人にも、発達障害と気づかれないまま学校生活を送ることもあり、学校生活を送る中で次第に大きな問題に直面し、うつ病を発症してから受診することで、発達障害であったことが分かることもあります。

発達障害については、サイト内の「にしおぎブログ」でも連載していますので、下記のサイト内リンク一覧をご参照ください。

◆【不登校支援ブログ】発達達障害と不登校・ひきこもり①~⑩

DSM-5における「うつ病」と「双極性障害」

現在、うつ病の診断基準には、アメリカ精神医学会が作成している「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)」が、世界中で最も広く用いられています。このDSMは、2013年に最新版の第5版(DSM-5)が公開されています。

DSM-5によると、「抑うつエピソード」と呼ばれる、うつ病の典型的な症状を呈していること、そしてその症状が他の精神疾患によるものではないとないことなど、5つの基準をすべて満たしているものを「うつ病」としています。

DSM-5以前の診断基準では、、うつ病は双極性障害と同じく「気分障害」に分類されていましたが、DSM-5では、「気分障害」という概念自体が廃止され、うつ病と双極性障害はまったく別の疾患として扱われています。

DSM-5において、うつ病は、双極性障害のグループとは別に、「抑うつ障害群」というグループに分類されています。

DSM-5における、「うつ病」と「双極性障害」の分類は以下の通りです。

【抑うつ障害群】

・重篤気分気分障害群

・大うつ病性障害(うつ病)

・持続性抑うつ障害(気分変調症)

・月経前不快気分障害

・物質・医薬品誘発性抑うつ障害

・他の医学的疾患による抑うつ障害

・他の特定される抑うつ障害

・特定不能の抑うつ障害

【双極性障害および関連障害群】

・双極Ⅰ型障害

・双極Ⅱ型障害

・気分循環性障害

・その他

上記の「大うつ病性障害」と呼ばれるものが、普通の「うつ病」のことで、Majorという英語に「大」という訳語を当てただけで、重症という意味ではないので、ご留意ください。このブログにおいて「うつ病」と言う場合は、DSM-5の5つの基準をすべて満たしている「大うつ病性障害」を指します。

うつ病と双極性障害は異なる病気です

双極性障害は、うつ病の一種と誤解されがちですが、DSM-5の分類でも示されているように、この両者は異なる病気であり、治療法も違ってきます。しかし実際には、双極性障害であるにもかかわらず、軽い躁状態に気づかれずに、うつ病と診断されてしまうことも少なくはありません。

うつ病の治療していても一向によくならず、実は双極性障害であったということもしばしばあるようです。

うつ病は10人に1人が経験すると言われていますが、双極性障害は100人に1人となっています。好発年代としては、うつ病は若年から高齢者までと非常に幅広いのに対して、双極性障害は10~20代が多いのが特徴で、特に95パーセントが20代半ばに発症するとされています。

双極性障害では、活動的で高揚した状態と、憂鬱で無気力な状態を繰り返します。高揚した状態は「躁状態」と呼ばれ、高揚感のほか怒りっぽい状態が現れます。この「躁状態」に対して現れるのが無気力な「抑うつ状態」ですが、双極性障害の「抑うつ状態」は、うつ病のそれと同じ症状が現れます。

躁状態の時には、現実離れした行動を取りがちで、周囲の人を傷つけたり、無謀な計画を実行してみたりすることもあります。しかし、うつ状態の時には、うつ病と同様に「死にたい」というぐらいの気持ちになります。この場合、躁状態の時の自らの行動などに対する激しい自己嫌悪や自責の念も加わるため、さらにつらさが増すのです。

躁状態は特にきかっけもないのに起こるケースが多く、躁状態になると過活動になり一見するとよいことのように見えますが、躁状態が持続するようであれば、治療が必要になります。

双極性障害の原因については、まだ特定されてはいませんが、ストレスによる心の病気ではなく、脳や遺伝子といった生物学的側面が強いことが分かっています。

うつ病と不登校・ひきこもり・自殺・認知の歪みに関する参考文献

・『DSM-5セレクションズ 抑うつ障害群』(髙橋三郎監訳,医学書院)

・『こどものうつハンドブック』(奥山眞紀子・氏家武・原田謙・山崎徹著,診断と治療社)

・『子どものうつ病 その診断・治療・予防』(長尾圭造著,明石書店)

・『NHKスペシャル ここまで来た!うつ病治療』(NHK取材班編,宝島社)

・『こころの病気のサイエンス』(加藤忠史著,日本評論社)

・『うつ病の脳科学』(加藤忠史著,幻冬舎新書)

・『うつと自殺』(筒井末春著,集英社新書)

・『小学生がうつで自殺している』(植木理恵著,扶桑社新書)

・『精神疾患の脳科学講義』(功力浩著,金剛出版)

・『子どもの自殺予防ガイドブック』(阪中順子著,金剛出版)

・『臨床認知心理学』(小谷津孝明・小川俊樹・丹野義彦編,東京大学出版会)

・『子どもと家族の認知行動療法1 うつ病』(C.ヴァーダイン・J.ロジャーズ・A.ウッド著,下山晴彦監訳,中田美綾訳,誠信書房)

・『こころが晴れるノート うつと不安の認知療法自習帳』(大野裕著,創元社)

・『新世代の認知行動療法』(熊野宏昭著,日本評論社)

・『森田療法で読む うつ その理解と治し方』(北西憲二・中村敬編,白揚社)

・『臨床児童心理学』(石川信一・佐藤正二編著,ミネルヴァ書房)

・『発生的認識論』(J.ピアジェ著,滝沢武久訳,白水社)

・『新しい児童心理学』(J.ピアジェ・B.イネルデ著,波多野完治他共訳,白水社)

・『思考の誕生』(J.ピアジェ著,滝沢武久訳,朝日出版社)

・『子どもの精神医学ハンドブック』(清水將之著,日本評論社)

・『不登校対応ガイドブック』(齊藤万比古編,中山書店)

うつ病の子どもには、不安障害が見られることも多く、その割合は3~7割に達するとも言われています。

うつ病のために不安が強まることもあれば、強すぎる不安で周囲の環境に柔軟に対応しにくく、適応できないために、うつ病の症状が強まることもあります。

不安障害については、サイト内のブログで連載していた記事をまとめてありますので、ご参照ください。

◆【不登校支援ブログ】不登校・ひきこもりと不安障害について①~⑦

 にしおぎ学院の無料教育相談について

にしおぎ学院は、不登校中学・高校生、そして中学時代に不登校・ひきこもり経験のある通信制高校やチャレンジスクールの生徒のための学び直し、高校・大学受験指導を行っている東京都杉並区の個別指導塾です。

◆【不登校個別指導】にしおぎ学院について

不登校・ひきこもりに陥った原因や背景、そして現在に至るまでの経緯・期間などは、生徒により異なり、実にさまざまです。

このため、にしおぎ学院では、入塾をご希望の方には必ず「無料教育相談」を受けていただき、入念なヒアリングを通しておひとりおひとりが抱えているご事情を正確に把握することに努めています。

いきなり授業に入るという乱暴なやり方ではなく、じっくりとお話を伺い、今後の学習の進め方や進路の選択について、最良の策を模索していくことを目的としているのです。無理なく、安心感を持って、ゆったりと今後の学習を進めていただくことが、最大の狙いです。

そのため、にしおぎ学院では短期集中型の詰め込み指導は行わない方針を取っています。生徒の燃え尽きを防ぐため、過剰な負荷をかけず、慎重に学習指導を進めていくというのが、にしおぎ学院の指導スタンスなのです。

なお、無料教育相談は完全予約制とさせていただいておりますので、必ず事前にお申込みお願い致します。

無料教育相談のお申込みにつきましては、無料教育相談フォームをどうぞご利用ください。

◆【不登校 個別対応】にしおぎ学院:入塾までの流れ

にしおぎ学院の指導スタンスにつきましては、にしおぎブログにて10項目にまとめましたので、下記をご参照ください。

◆【にしおぎ版】不登校対応のための10項目

  ◆不登校の中学生、通信制高校・チャレンジスクールの高校生の個別指導塾「にしおぎ学院」コース案内

 

 

 

 

 

 

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