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不登校
2016/04/27

「不登校・ひきこもりと不安障害について」①~⑦〔一覧〕

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不登校支援ブログ

不安障害は不登校・ひきこもりの原因のひとつです

今回は、不登校の原因となり得る不安障害に関する記事をまとめましたのでご覧ください。

国立国際医療センター国府台病院が、内閣府「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン(案)」のために行った調査によれば、ひきこもりの原因となっている心の病気は次のような内訳になっています。

①発達障害 27パーセント

②不安障害 22パーセント

③パーソナリティ障害 18パーセント

④気分障害(うつ病含む) 14パーセント

⑤精神病性障害 8パーセント

⑨適応障害 6パーセント

ご覧になってお分かりの通り、不安障害を原因とするものは発達障害に次いで多く、発達障害と不安障害が全体の5割を占めています。このため、不安障害についての理解は、不登校・ひきこもりの問題を考えていく上で、避けて通ることができないと言えます。

なお今回の一連のブログ記事では、不安障害の中でも特に社会(社交)不安障害についてかなりの比重を置いていますので、その点につきましてはご了承ください。

社会(社交)不安障害は悪化すると、他人と関われなくなるという二次障害を引き起こします。そして、その結果、学校へ行くことや教室に入ることができなくなり、不登校・ひきこもりへと発展していく危険性があります。中学・高校の時期に長期間の不登校・ひきこもりの状態になると、学校生活を通しての社会経験のないまま成人していくことになるのです。

社会(社交)不安障害を多く取り上げているのは、不登校・ひきこもりに直結する可能性が高いからにほかなりません。

また、不安障害やうつ病と関連が深いと言われる「認知の歪み」につきましても、サイト内ブログをまとめましたので、ご参照ください。

【参考文献】

・『図解 やさしくわかる社会不安障害』(山田和夫 監修,ナツメ社)

・『子どもの心の診療シリーズ4 子どもの不安障害と抑うつ』(松本英夫/傳田健三 責任編集,中山書店)

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「不登校・ひきこもりと不安障害について」①~⑦〔一覧〕

不登校・ひきこもりと不安障害について①〔不安障害の分類〕

不登校・ひきこもりと不安障害について②〔分離不安〕

不登校・ひきこもりと不安障害について③〔予期不安と社交不安〕

不登校・ひきこもりと不安障害について④〔社会(社交)不安障害〕

不登校・ひきこもりと不安障害について⑤〔社会(社交)不安障害と生活リズム〕

不登校・ひきこもりと不安障害について⑥〔社会(社交)不安障害と思春期〕

不登校・ひきこもりと不安障害について⑦〔社会(社交)不安障害とうつ病〕

認知の歪みと不登校・ひきこもり①~⑦〔一覧〕

今後は、不安障害とともに不登校・ひきこもりの原因となり得る可能生の高い、うつ病についても折にふれ述べていきたいと考えています。

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不安障害の治療法としては認知行動療法(CBT)が有名

不安障害とうつ病については、認知の歪みを修正していく治療法として知られる認知行動療法(CBT)が、治療エビデンスを獲得しています。認知行動療法は、不安障害・うつ病の治療法として国際的に高い評価を受けてていますが、わが国ではまだ一般的に普及しているとは言いがたい状況です。

なお不安障害の参考文献として、認知行動療法に関連するものも含め、以下ご紹介しておきます。

【認知行動療法に関する参考文献】

①「不安障害の認知行動療法(1)パニック障害と広場恐怖 患者さん向けマニュアル」(アンドリュース他著,星和書店)

②「不安障害の認知行動療法(2)社会恐怖 患者さん向けマニュアル」(アンドリュース他著,星和書店)

③「不安障害の認知行動療法(3)強迫性障害とPTSD 患者さん向けマニュアル」(アンドリュース他著,星和書店)

④「不安障害の子どもたち」(近藤直司編著,合同出版)

⑤「子どもと家族の認知行動療法2 不安障害」(P.スタラード著,誠信書房)

⑥「60のケースから学ぶ認知行動療法」(坂野雄二監修,北大路書房)

⑦「臨床認知心理学」(小谷津孝明他編,東京大学出版会)

⑧「自分でできる認知行動療法 うつと不安の克服法」(清水栄司著,星和書店)

①~③は、「治療者(医師、臨床心理士等)から治療を受けていない場合でも、本書のみで自習本としてご利用いただけます。」とあるように、あくまで患者さん向けの認知行動療法マニュアルとなっていて、具体的かつ実践的な内容となっています。

④は、DSM-5の分類に従い、強迫性障害を除外する形で、分離不安障害、パニック障害、広場恐怖、特定の恐怖症、社会不安障害(社交恐怖)、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、について取り上げられています。

本書は、「児童・青年精神医学の立場から、不安や恐怖に苦しむ子どもたちとそのご家族を支援するために必要な知見について、できるだけわかりやすく解説していきたい」とあるように、不安障害についてまったく知識のない人にも非常に丁寧で分かりやすい内容になっています。

◆不登校支援ブログ:認知の歪みと不登校・ひきこもり①~⑦

不安障害に関連するその他の参考文献

認知行動療法に関連した上記の文献ほか、不安障害、不登校・ひきこもり、そして分離不安や不安障害について触れられた児童心理学に関する文献を以下に挙げておきますので、こちらもご参考ください。

【不安障害に関する参考文献】

①「不安障害」(中村敬著,星和書店)

②「不安障害と双極性障害」(不安・抑うつ臨床研究会編,日本評論社)

③「うつ・不安障害を治すマインドフルネス」(大田健次郎著,佼成出版社)

④「正しく分かる不安障害」(水島広子著,技術評論社)

⑤「不登校対応ガイドブック」(齊藤万比古編,中山書店)

⑥「臨床児童心理学」(石川信一/佐藤正二編著,ミネルヴァ書房)

⑦「森田療法で読む社会不安障害とひきこもり」(北西憲二/中村敬編,白揚社)

最後になりますが、不安や恐怖のために子どもが不登校やひきこもりに陥ってしまっているような場合は、自分勝手に判断して無理矢理登校させようとしたり、逆にそのまま放置したりするのではなく、必ず専門の医療機関にご相談いただくよう、くれぐれもお願い致します。

また、不安障害は、うつ病を併発することが珍しくありません。「不安」と「うつ」は密接な関係にあり、互いに強く影響合います。「不安」と「うつ」を併せ持つ子どもは多いと言われており、うつ病と不安障害が併存する割合は3~7割にまで達すると言われています。

うつ病についてはサイト内の不登校支援ブログにまとめましたので、詳しくは下記をご参照ください。

◆うつ病と不登校・ひきこもり①~⑮〔にしおぎブログ一覧〕

◆【東京】不登校対応の個別指導塾にしおぎ学院について

にしおぎ学院は不登校対応専門の個別指導塾です

にしおぎ学院は、不登校対応を専門に特化した学習・受験指導を行っている、東京都杉並区の個別指導塾です。

にしおぎ学院では主に次のような生徒を対象とした、学習支援(学び直し)や高校・大学受験の指導を行っています。

・都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)や都立三部定時制高校※の受験をお考えの、不登校の中学生

・中学のときに不登校・ひきこもりを経験され、定時制・通信制高校や都立チャレンジスクールに進学された高校生・既卒生

・高校進学後に不登校・ひきこもりを経験され、定時制・通信制高校や都立チャレンジスクールに転学された高校生・既卒生

にしおぎ学院では、不登校・ひきこもりの経験がある中学生、高校生、高校既卒生への個別対応に万全を期するため、個室による1部屋1名・マンツーマンの完全個別指導を行っています。

また、生徒おひとりおひとりの不登校・ひきこもりの経緯や現状の正確な把握に努めるため、入塾・受講をご希望の方には必ず無料教育相談を行っています。

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【不登校】にしおぎ学院の無料教育相談について

不登校・ひきこもりの原因や背景、そして期間や経緯は、人により異なり、実にさまざまであり、近年は多様化・複雑化していると言えます。

このためにしおぎ学院では、入塾をご希望の方には、入塾前に必ず無料教育相談を行い、入念なヒアリングで不登校・ひきこもりになった原因・経緯について正確に把握するように努めています。

無料教育相談でのヒアリングを通して、今後の学習の進め方や指導スタンスについてご相談させていただきます。

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