TOP > 不登校支援ブログ > 【不登校 学習支援】不登校中学生にとっての志望校選びと高校受験
不登校
2021/02/13

【不登校 学習支援】不登校中学生にとっての志望校選びと高校受験

管理者用
不登校支援ブログ

にしおぎ学院は不登校学習支援に特化した専門の個別指導塾です。不登校・ひきこもりの期間が長い生徒にとって、学習の遅れを取り戻していくことは大変なことです。そして、中学を長期欠席のため、実際に受験できる高校は絞られてきます。本稿では、不登校期間の長い中学生にとって詰め込み学習がいかに危険であるかということ、そして限られた条件で受験できる高校についてご説明させていただきます。

【目次】

1.学習ブランクが長い中学生の詰め込み学習は、とても危険です!

2.不登校期間の長い中3生が高校受験で気をつけるべきこと

3.不登校生にとって高校受験は想像以上の負荷かがかかります

4.高校合格をゴールにしてしまいがち

5.高校受験はあくまでプロセスに過ぎないのです

6.高校入学後に不登校・ひきこもりが再発・悪化

7.現在中2の皆さん!いよいよ1年後は皆さんの番です!

8.中2の皆さんはそろそろ自分の進路について考えましょう

9.定時制であっても週5日は通学しなければなりません

10.将来の大学受験までを見据えた志望校選択を

11・希望進路実現のためにサスティナビリティを確立すること

12.にしおぎ学院は不登校学習支援を専門とする個別指導塾です

◆【不登校からの高校進学】にしおぎ学院:高校受験コース案内

ページ先頭

1.学習ブランクが長い中学生の詰め込み学習は、とても危険です!

不登校・ひきこもりによって長期間の学習ブランクを余儀なくされてきた中3生にとって、その大幅な勉強の遅れを取り戻すことはいうまでもなく容易なことではありません。

そこで焦って相当無理のある学習計画を立てて、やみくもに問題集をやり始めたり、急に長時間の勉強を始めたりする人も珍しくはありません。

こういう中3生は、うちの塾でも例年少なからずいますが、いきなり急ピッチで詰め込み学習を始めてから1~2週間でダウンしてしまい、その後何もしなくなってしまうのが通例なのです。

にしおぎ学院では、不登校経験のある中学3年生の人たちが、高校入試で燃え尽きてしまわないよう、毎年気をつけていることがあります。それは高校入試直前での詰め込み学習は禁ずるということです。不登校中3生はストレス耐性も他の中3生に比べて弱く、特に学習ブランクが長い人の場合は、急激な負荷をかけることはきわめて危険だといわざるを得ません。

不登校やひきこもりが1年以上の長期間にわたっている場合、短期的な詰め込み学習や過度の精神的ストレスにより、受験後に大きな反動が出てしまうことが少なくはありません。

【不登校個別指導】にしおぎ学院について

ページ先頭へ戻る↑

2.不登校期間の長い中3生が高校受験で気をつけるべきこと

これまでの指導経験で不登校に陥っている中3生が気をつけるべきことは主に次のようなことです。もちろん個人差がありますので、すべての生徒に当てはまるわけではありませんが、思い当たるという人も少なくないかと思います。

①高校合格そのものをゴールにするのではなく、大学受験までの長期的な見通しを立てることが大切

②物事を選択する場合は、少しでもマシなほうを選択する。

③リスクの大きいことは消去法で消していく。

④極端なものの考え方、捉え方はしない

⑤まとめて長時間詰め込み学習をするのではなく、だらだらでもいいから細く長く続ける

極端なものの考え方とは、たとえば「新宿山吹に受からなければ高校にいかない!通信制高校になんか絶対にいかない!」というようなものです。このような極論をいう生徒は、実は毎年いますしそれほど珍しいことではありません。

信じられない人もいらっしゃるかと思いますが、「新宿山吹に受からなければ意味がない」とか「新宿山吹に落ちて通信に行くぐらいなら中卒のほうがマシだ」とか言う生徒がいることは事実なのです。いうまでもなく、このような極論には何の根拠もなければ何の意味もなく、単なる思い込みに過ぎないのです。

そしてその激しい思い込みは、高校入試が近づくにつれ自らを追い詰めることになってしまいます。

◆【通信制高校からの大学進学】にしおぎ学院:大学受験コース案内

ページ先頭へ戻る↑

3.不登校生にとって高校受験は想像以上の負荷がかかります

不登校経験のある中学3年生が高校受験の直後~春休み中に陥りやすい状態について集約してみると次のようになると思います。

こうしたことは不登校経験のない中3生に比べて非常に極端に現れることがありますので、注意が必要です。

①高校入試終了後に、再び昼夜逆転して夜型の生活に戻ってしまい、新学期が始まる直前になっても朝起きられない。

②それまで(ある程度)我慢していたゲームに熱中し始めて止まらなくなり、自分の意思でコントロールできなくなる。

③高校入試が終わった途端、目標を失い虚脱感に見舞われ無気力になり、やる気もなくなり何も手につかなくなる。

④高校合格後、しばらく経つと高校入学後の学校生活に対してあれこれ心配し、強い不安感を抱くようになる。

これまで中学にほとんど登校せず、定期試験も受けたことがないという生徒の場合、高校に行って大人数の教室で受験するというは、それだけでも相当なストレスではあるでしょう。他の中学生と比べても、比較にならないストレスだと思いますし、大変なことだと思います。

このため、高校受験が終わった途端に一気に緊張状態から解き放たれる度合いは計り知れないものがあるでしょう。

◆【不登校からの高校進学】にしおぎ学院:高校受験コース案内

ページ先頭へ戻る↑

4.高校に合格することをゴールにしてしまいがち

私たちの塾で特に気をつけ強調しているのは、「高校合格そのものをゴールにしてはいけない」ということです。

特に重要になってくるのは、勉強を続けることの大切さ、そして規則正しい生活の大切さです。こうした学習の持続可能性を確立することこそが大切なのであって、高校に受かればそれでいいという短絡的な発想は避けるべきなのです。

しかし不登校経験者にありがちなのは、こうした極端な全か無の発想なのです。高校に受かればこれまでのことがすべてチャラになるとか、うまくいくとか、こういう発想の裏返しは、受からなかったらすべてがダメになるということになるわけです。

この極論は、受験生の焦りや不安を恐怖に発展させていくという点で非常に危険な発想なのです。つまり、高校合格をゴールに設定してしまうことで、かえって自分自身を追いつめてしまうことにもなるわけです。

多くの生徒はこのことに気がつかず、身動きが取れなくなってしまうのです。

◆【不登校 個別指導】にしおぎ学院:無料教育相談フォーム

ページ先頭へ戻る↑

5.高校受験はあくまでプロセスに過ぎないのです

高校入試が終わった、合格した、それで終わりというわけではありません。高校入学後には、大学入試に向けての新たな勉強がスタートを切ります。そして高校で必要とされる勉強量は、高校受験の比ではありません。

高校入試が終わったからあとはどうにでもなれという投げやりな姿勢をとらないようにしなければなりません。

自分自身にとって何のために高校に進学するのか、高校卒業後の進路についても、高校への合格後の長い春休みの期間は、真剣に問い直してみるいい機会だと思います。

高校合格後の入学までの長い春休みは、夜通しゲームをして昼夜逆転した生活を過ごすのではなく、むしろ気を引き締めるべき大事な期間なのです。

せっかく高校に合格して進学が決まったとしても、長い春休みの間にゲーム依存症になってしまったら何の意味もありません。それまでの努力が水の泡になってしまいます。注意しましょう。

【不登校からの大学進学】にしおぎ学院:大学受験コース案内

ページ先頭へ戻る↑

6.高校入学後に不登校・ひきこもりが再発・悪化

かつて高校入学前の春休みに不安がピークに達して、ひきもりが再発して、中学時代よりも状態が悪化してしまった生徒がいました。

何とか通学できるようになりましたが、中学時代に不登校を経験した生徒にとって、高校生活は想像以上に不安感を抱かせるものだということを周囲の大人たちはしっかりと認識しておく必要があります。

そして、週5~6日、毎日通学できる体力が自分にあるのかどうか、通学できる体力に見合った学校を志望しているのかどうかということも、非常に重要な問題なのです。

高校受験後に燃え尽きたり、高校入学後に不登校・ひきこもりが再発したりする事態を避けるためにも、不登校に陥っている中学生の志望校選択は慎重に考えねばなりません。

自分自身や学校に対する過度な期待は禁物ですし、「高校に入れば何とかなる」というような根拠のない甘い期待も厳に慎む必要があります。

【不登校 塾】にしおぎ学院TOPへ

ページ先頭へ戻る↑

7.現在中2の皆さん!いよいよ1年後は皆さんの番です!

現在中2の皆さんも実は他人事ではありません。1年後には皆さんの番なのです。「1年後なんてまだまだずっと先のことだ」と思っている人も多いことでしょう。

しかし、コロナ禍に見舞われたこの1年間の時間のスピードを思い出してみてください。私たちの塾の生徒たちは口々に「あっという間の1年だった」と言っています。

新型コロナウイルスの感染収束の見通しも立たない中で、今年もすでに2ヶ月が過ぎようとしているではありませんか!

新型コロナは私たちの時間の経ち方をも変えてしまったかのように、ものすごいスピードで季節が移り変わり、時が経って行くように感じます。

この調子で時間がどんどん経過すれば、あっというまにGWが過ぎて夏になってしまうことでしょう。「あと1年ある」「入試はまだまだ先だ」と思っているうちに半年ぐらいあっという間に過ぎてしまうのです。

◆【不登校からの新宿山吹受験】にしおぎ学院:高校受験コース案内

ページ先頭へ戻る↑

8.中2の人たちはそろそろ自分の進路について考えましょう

中学校で長期欠席や不登校だった生徒が、いきなり全日制の高校に毎日通学することは並大抵のことではありません。

私立の全日制高校の中には、長期欠席や不登校の生徒でも進学できるという学校もあります。最近は少子化で定員割れの私立高校もあるため、こうした学校が少しずつ増えているという印象があります。

親も子どもも「ちょっとがんばれば全日制高校に通えるようになるのでは」あるいは「高校に受かったら、春から気持ちも体もリセットできるのでは」と甘い期待を抱きがちです・

しかし実際に入学した後、通えなくなった場合のリスクもしっかりと想定しておく必要があります。

全日制にこだわりすぎず、無理のない進路選択が必要です。

特に私立全日制高校の場合、週6日という学校も少なくないので、進路選択の際にはそういう点に関しても慎重に考えて志望校を選ぶ必要があるでしょう。「やりたいこと」ではなく「できること」を、冷静に客観的に考えることが大切です。

【不登校からの高校進学】にしおぎ学院:高校受験コース案内

ページ先頭へ戻る↑

9.定時制であっても週5日は通学しなければなりません

不登校の生徒の中には、上記のような理由で全日制を志望校にはせず、定時制を受けるという生徒が増えています。

都立新宿山吹高校、都立チャレンジスクール、そして都立三部定時制高校などがそれです。

ただここで注意が必要なのは、定時制高校といえども、月~金曜日(週5日)は毎日通学しなければならないということです。

つまり、全日制高校と異なるのは一日の授業時間数なのであって、毎日通学しなければならないという点については変わりはありません。

「受かる受からない」ということばかりにとらわれて志望校を選定するのではなく、自分自身が毎日通学できるのかどうかをしっかりと考えることが大切なのです。

実際に、私たちの塾生の中にも、せっかく高校入試で受けて合格しても、入学後に高校に通えなくなってしまう生徒たちは毎年あとを絶ちません。

【不登校 塾】にしおぎ学院TOPへ

ページ先頭へ戻る↑

10.将来の大学受験までを見据えた志望校選択を

高校受験はあくまでプロセスに過ぎません。高校に受かること自体が目的・目標なのでもありません。

大切なのはその先に自分が何をすべきかを見据えることなのです。高校に受かったらそれで終わりではないのです。高校合格はスタートに過ぎません。

この点に関しては、毎年どの生徒にもかなり時間をかけて丁寧にお話しさせていただくようにしています。

高校受験後、合格後に燃え尽きたり、入学後に通学できなくなったりしては、何の意味もありません。

「太く短く」ではなく「細く長く」続けていくことにこそ価値があるのです。

【不登校個別指導】にしおぎ学院について

ページ先頭へ戻る↑

11.希望進路実現のためにサスティナビリティを確立すること

将来の大学受験までを見据えた学習習慣のサスティナビリティを確立して、どういう形であれ、持続的に高校生活を送っていくことが何よりも大切なことです。

この観点からすれば、全日制、定時制だけでなく通信制高校という進路も選択肢に入れておいていいと思います。

高校に受かることが目標なのではなく、高校入学後に将来の希望進路を見つけ、希望進路実現のためにモチベーションを維持しつつ学習習慣を持続させていくことなのです。

高校卒業後の希望進路実現のためには、どういう高校生活のあり方が自分にもっともふさわしいのか、こうしたことをじっくり考えて志望校選びをしていただきたいと思います。

最後にもう一度繰り返しますが、自分の将来を見据えた上で、入学後に無理のない高校生活が送れるかどうかということをまず念頭に置いて志望校を選ぶようにしてください。後先考えないで受験して合格したはいいものの、入学後すぐに行けなくなってしまい、自己否定感情がさらに強化されてしまうというケースは、毎年のように経験しているのです。

世間体を気にしたり、直前になって焦って決めてしまうということがくれぐれもないよう、早いうち(中2のうち)にじっくりと考えて、落ち着いて決めてください。

◆【東京】不登校対応の個別指導塾にしおぎ学院について

ページ先頭へ戻る↑

12.にしおぎ学院は不登校学習支援を専門とする個別指導塾です 

にしおぎ学院は、不登校対応を専門に特化した学習支援や受験指導を行っている、東京都杉並区の個別指導塾です。

にしおぎ学院では主に次のような生徒を対象とした学習支援(学び直し)や高校・大学受験の指導を行っています。

・都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)や都立チャレンジスクールへの進学をお考えの、不登校の中学生

・中学のときに不登校やひきこもりを経験され、通信制高校や都立チャレンジスクールに進学された、高校生(既卒生)

・高校入学後に不登校やひきこもりに陥り、通信制高校や都立チャレンジスクールに転学された、高校生(既卒生)

にしおぎ学院では、不登校・ひきこもり経験のある中学生、高校生、高校既卒生への個別対応に万全を期すため、1部屋1名の完全個別指導を行っています。にしおぎ学院の個別指導は、おひとりおひとりのパーソナルスペースとプライバシーを大切に考えた、個室でのマンツーマン指導です。

また、にしおぎ学院では、不登校・ひきこもりの経緯や現状についての正確かつ具体的な把握に努めるため、入塾・受講をご希望の方には個別の無料教育相談を行っています。

にしおぎ学院の無料教育相談は予約制とさせていただいておりますので、ご希望の方は必ず事前にお申込みください。お申込みの際には、無料教育相談フォームをご利用ください。

◆【不登校 個別指導塾】にしおぎ学院:入塾までの流れ

ページ先頭へ戻る↑

 

Facebookで更新情報をチェック!

関連記事