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高校受験
2020/12/10

感染拡大の中、まもなくクリスマス、年末年始を迎えます

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不登校支援ブログ

感染拡大の中、もうすぐクリスマス、年末年始を迎えます

新型コロナウイルス感染拡大の中、まもなくクリスマスを迎えようとしています。

クリスマスが終わるとすぐ年末年始がやってきます。

しかし、高校受験を間近に控えた中3生にとっては焦りと不安の季節を迎えることになるのではないでしょうか。

そして不登校に陥っている中3生は、それ以上にその焦りと不安がさらに増幅する時期だといえます。

不登校の中3生の中には、来年2月の都立新宿山吹高校や都立チャレンジスクールの入試を控えている人も多いと思いますが、この12月から1月にかけての時期は精神的に本当にきつい時期になってくるのではないかと思います。

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不登校中3生の短期間での詰め込みはとても危険です!

不登校・ひきこもりによって長期間の学習ブランクを余儀なくされてきた中3生にとって、その大幅な勉強の遅れを取り戻すことはいうまでもなく容易なことではありません。

そこで焦って相当無理のある学習計画を立てて、やみくもに問題集をやり始めたり、急に長時間の勉強を始めたりする人も珍しくはありません。

こういう中3生は、うちの塾でも例年少なからずいますが、いきなり急ピッチで詰め込み学習を始めてから1~2週間でダウンしてしまい、その後何もしなくなってしまうのが通例なのです。

にしおぎ学院では、不登校経験のある中学3年生の人たちが、高校入試で燃え尽きてしまわないよう、毎年気をつけていることがあります。それは高校入試直前での詰め込み学習は禁ずるということです。不登校中3生はストレス耐性も他の中3生に比べて弱く、特に学習ブランクが長い人の場合は、急激な負荷をかけることはきわめて危険だといわざるを得ません。

不登校やひきこもりが1年以上の長期間にわたっている場合、短期的な詰め込み学習や過度の精神的ストレスにより、受験後に大きな反動が出てしまうことが少なくはありません。

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不登校中3生が気をつけるべきこと

これまでの指導経験で不登校に陥っている中3生が気をつけるべきことは主に次のようなことです。もちろん個人差がありますので、すべての生徒に当てはまるわけではありませんが、思い当たるという人も少なくないかと思います。

①高校合格そのものをゴールにするのではなく、大学受験までの長期的な見通しを立てることが大切

②物事を選択する場合は、少しでもマシなほうを選択する。

③リスクの大きいことは消去法で消していく。

④極端なものの考え方、捉え方はしない

⑤まとめて長時間詰め込み学習をするのではなく、だらだらでもいいから細く長く続ける

極端なものの考え方とは、たとえば「新宿山吹に受からなければ高校にいかない!通信制高校になんか絶対にいかない!」というようなものです。このような極論をいう生徒は、実は毎年いますしそれほど珍しいことではありません。

信じられない人もいらっしゃるかと思いますが、「新宿山吹に受からなければ意味がない」とか「新宿山吹に落ちて通信に行くぐらいなら中卒のほうがマシだ」とか言う生徒がいることは事実なのです。いうまでもなく、このような極論には何の根拠もなければ何の意味もなく、単なる思い込みに過ぎないのです。

そしてその激しい思い込みは、高校入試が近づくにつれ自らを追い詰めることになってしまいます。

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不登校生にとって高校受験は想像以上の負荷がかかります

不登校経験のある中学3年生が高校受験の直後~春休み中に陥りやすい状態について集約してみると次のようになると思います。

こうしたことは不登校経験のない中3生に比べて非常に極端に現れることがありますので、注意が必要です。

①高校入試終了後に、再び昼夜逆転して夜型の生活に戻ってしまい、新学期が始まる直前になっても朝起きられない。

②それまで(ある程度)我慢していたゲームに熱中し始めて止まらなくなり、自分の意思でコントロールできなくなる。

③高校入試が終わった途端、目標を失い虚脱感に見舞われ無気力になり、やる気もなくなり何も手につかなくなる。

④高校合格後、しばらく経つと高校入学後の学校生活に対してあれこれ心配し、強い不安感を抱くようになる。

これまで中学にほとんど登校せず、定期試験も受けたことがないという生徒の場合、高校に行って大人数の教室で受験するというは、それだけでも相当なストレスではあるでしょう。他の中学生と比べても、比較にならないストレスだと思いますし、大変なことだと思います。

このため、高校受験が終わった途端に一気に緊張状態から解き放たれる度合いは計り知れないものがあるでしょう。

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高校に合格することをゴールにしてしまいがちです

私たちの塾で特に気をつけ強調しているのは、「高校合格そのものをゴールにしてはいけない」ということです。

特に重要になってくるのは、勉強を続けることの大切さ、そして規則正しい生活の大切さです。こうした学習の持続可能性を確立することこそが大切なのであって、高校に受かればそれでいいという短絡的な発想は避けるべきなのです。

しかし不登校経験者にありがちなのは、こうした極端な全か無の発想なのです。高校に受かればこれまでのことがすべてチャラになるとか、うまくいくとか、こういう発想の裏返しは、受からなかったらすべてがダメになるということになるわけです。この極論は、受験生の焦りや不安を恐怖に発展させていく非常に危険な発想なのです。

高校入試が終わった、合格した、それで終わりというわけではありません。高校入学後には、大学入試に向けての新たな勉強がスタートを切ります。そして高校で必要とされる勉強量は、高校受験の比ではありません。

高校入試が終わったからあとはどうにでもなれという投げやりな姿勢をとらないようにしなければなりません。

自分自身にとって何のために高校に進学するのか、高校卒業後の進路についても、高校への合格後の長い春休みの期間は、真剣に問い直してみるいい機会だと思います。

高校合格後の入学までの長い春休みは、夜通しゲームをして昼夜逆転した生活を過ごすのではなく、むしろ気を引き締めるべき大事な期間なのです。

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高校入学後に不登校・ひきこもりが再発することも

かつて高校入学前の春休みに不安がピークに達して、ひきもりが再発してしまった生徒がいました。

何とか通学できるようになりましたが、中学時代に不登校を経験した生徒にとって、高校生活は想像以上に不安感を抱かせるものだということを周囲の大人たちはしっかりと認識しておく必要があります。

そして、週5~6日、毎日通学できる体力が自分にあるのかどうか、通学できる体力に見合った学校を志望しているのかどうかということも、非常に重要な問題なのです。

高校受験後に燃え尽きたり、高校入学後に不登校・ひきこもりが再発したりする事態を避けるためにも、不登校に陥っている中学生の志望校選択は慎重に考えねばなりません。

自分自身や学校に対する過度な期待は禁物ですし、「高校に入れば何とかなる」というような根拠のない甘い期待も厳に慎む必要があります。

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全日制にこだわらず、通うことができる高校を選ぶ

中学校で長期欠席や不登校だった生徒が、いきなり全日制の高校に毎日通学することは並大抵のことではありません。

私立の全日制高校の中には、長期欠席や不登校の生徒でも進学できるという学校もあります。最近は少子化で定員割れの私立高校もあるため、こうした学校が少しずつ増えているという印象があります。

親も子どもも「ちょっとがんばれば全日制高校に通えるようになるのでは」あるいは「高校に受かったら、春から気持ちも体もリセットできるのでは」と甘い期待を抱きがちです・

しかし実際に入学した後、通えなくなった場合のリスクもしっかりと想定しておく必要があります。

全日制にこだわりすぎず、無理のない進路選択が必要です。

特に私立全日制高校の場合、週6日という学校も少なくないので、進路選択の際にはそういう点に関しても慎重に考えて志望校を選ぶ必要があるでしょう。「やりたいこと」ではなく「できること」を、冷静に客観的に考えることが大切です。

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定時制であっても週5日は通学しなければなりません

不登校の生徒の中には、上記のような理由で全日制を志望校にはせず、定時制を受けるという生徒が増えています。

都立新宿山吹高校、都立チャレンジスクール、そして都立三部定時制高校などがそれです。

ただここで注意が必要なのは、定時制高校といえども、月~金曜日(週5日)は毎日通学しなければならないということです。

つまり、全日制高校と異なるのは一日の授業時間数なのであって、毎日通学しなければならないという点については変わりはありません。

「受かる受からない」ということばかりにとらわれて志望校を選定するのではなく、自分自身が毎日通学できるのかどうかをしっかりと考えることが大切なのです。

実際に、私たちの塾生の中にも、せっかく高校入試で受けて合格しても、入学後に高校に通えなくなってしまう生徒たちは毎年あとを絶ちません。

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将来の大学受験までを見据えた志望校選択を

高校受験はあくまでプロセスに過ぎません。高校に受かること自体が目的・目標なのでもありません。

大切なのはその先に自分が何をすべきかを見据えることなのです。高校に受かったらそれで終わりではないのです。高校合格はスタートに過ぎません。

この点に関しては、毎年どの生徒にもかなり時間をかけて丁寧にお話しさせていただくようにしています。

高校受験後、合格後に燃え尽きたり、入学後に通学できなくなったりしては、何の意味もありません。

「太く短く」ではなく「細く長く」続けていくことにこそ価値があるのです。

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「通信制高校でじっくりと時間をかけて学び直す」という選択

将来の大学受験までを見据えた学習習慣のサスティナビリティを確立して、どういう形であれ、持続的に高校生活を送っていくことが何よりも大切なことです。

この観点からすれば、全日制、定時制だけでなく通信制高校という進路も選択肢に入れておいていいと思います。

高校に受かることが目標なのではなく、高校入学後に将来の希望進路を見つけ、希望進路実現のためにモチベーションを維持しつつ学習習慣を持続させていくことなのです。

通信制高校は3年卒業も可能ですが、4年卒業を選ぶこともできます。4年かけて、じっくりと中学基礎から学び直して大学受験を目指すための学力をしっかりと身につけていくという選択は「あり」だと思います。

不登校経験のある中3生の中には、遅れを取り戻そうとして必要以上に焦燥に駆られ、その結果、何も手につかなくなるという人が少なくありません。そうならないためにも、ゆったり構えて自分のペースを大切にしていただきたいと願っています。不登校の期間が長い人ほど「急がば回れ」というスタンスが大切になってくるのです。

周囲に無理に合わせようと躍起になっても空回りして、結局は時間とエネルギーをどんどんと浪費していくだけなのです。

高校卒業後の希望進路実現のためには、どういう高校生活のあり方が自分にもっともふさわしいのか、こうしたことをじっくり考えて受験校選びをしていただきたいと思います。

◆【東京】不登校対応の個別指導塾にしおぎ学院について

にしおぎ学院は不登校対応を専門とする個別指導塾です 

にしおぎ学院は、不登校対応を専門に特化した学習支援や受験指導を行っている、東京都杉並区の個別指導塾です。

にしおぎ学院では主に次のような生徒を対象とした学習支援(学び直し)や高校・大学受験の指導を行っています。

・都立新宿山吹高校定時制課程(普通科・情報科)や都立チャレンジスクールへの進学をお考えの、不登校の中学生

・中学のときに不登校やひきこもりを経験され、通信制高校や都立チャレンジスクールに進学された、高校生(既卒生)

・高校入学後に不登校やひきこもりに陥り、通信制高校や都立チャレンジスクールに転学された、高校生(既卒生)

にしおぎ学院では、不登校・ひきこもり経験のある中学生、高校生、高校既卒生への個別対応に万全を期すため、1部屋1名の完全個別指導を行っています。にしおぎ学院の個別指導は、おひとりおひとりのパーソナルスペースとプライバシーを大切に考えた、個室でのマンツーマン指導です。

また、にしおぎ学院では、不登校・ひきこもりの経緯や現状についての正確かつ具体的な把握に努めるため、入塾・受講をご希望の方には個別の無料教育相談を行っています。

にしおぎ学院の無料教育相談は予約制とさせていただいておりますので、ご希望の方は必ず事前にお申込みください。お申込みの際には、無料教育相談フォームをご利用ください。

◆【不登校 個別指導塾】にしおぎ学院:入塾までの流れ

 

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